2月も28日。つまり末日になってしまいました。日が明ければ3月1日がきます。
「2月28日が終わると3月1日がくる」ことの意味の重大さに気づいている人はあまり多くありません。このブログでは、毎年この時期、ほぼおなじ内容の記事を出して、重大さを訴えています。しかし、どういうことか、世間ではまったくといってよいくらい話題になっていないようなのです。orz.
なにが重大かといえば、「2月のある日から、3月のおなじ数字の日までは、31日間でも30日間でもなく、28日間しかない」ということです。たとえば、2月15日から3月15日までは28日間しかありません。1月15日から2月15日まで、あるいは3月15日から4月15日まではともに31日間もあるというのに……。
ここに、毎月15日に品物を納めるような仕事をしている人がいるとします。こうした人はたいてい、その月の納品を終わらせてから、つぎの月に向けての作業を始めるのではないでしょうか。
すると、2月15日に納品をするためには、前月の納品日の翌日である1月16日から数えて31日間かけることができるわけです。ところが、3月15日に納品をする分は、2月16日から数えて28日間しかかけることができないわけです。
「3日間、短い」ということの影響は、1か月の長さからするとさほど感じらないものかもしれません。しかし、28日間は、31日間にくらべて、およそ9.6パーセントも短いという厳然たる事実があります。もっと短い間隔でこのちがいを考えると、そのおそろしさが感じられるのではないでしょうか。たとえば、ふだんは10秒かけることができる作業を、およそ9秒しかかけることができない日常が1か月間つづくとしたら……。
まさに、2月のある日から3月のおなじ数の日にかけての1か月間は、いつもより9.6パーセント短い日常がつづいているのです。
このことの重大さに気づいている人は、2月から3月にかけて、ふだんは仕事をしない土曜や日曜に3日間分の仕事をして埋めあわせるか、3日分の仕事を意図的に引きうけず仕事の量をほかの月とおなじにするか、なんらかの手を打つかもしれません。ことの重大さを意識して過ごすというだけでも、それなりの効果はあるかもしれませんが。
しかし、ことの重大さに気づいていない人は、2月から3月にかけてもほかの月とおなじ仕事の量を、9.6パーセント短い期間にこなすことになります。「3月はやけに忙しかったな」と感じたらそれは気のせいではありません。実際に忙しかったのです。
月単位以上で定期的に品物を納めている多くの方々が、この事実に気づくことを願ってやみません。