2011.10.31 Monday
「あいちサイエンスフェスティバル」がフィナーレへ
催しもののおしらせです。
(2011年)10月1日(土)より5週間にわたり、愛知県全域で「あいちサイエンスフェスティバル」が行なわれています。このフェスティバルは、名古屋大学が、サイエンス・コミュニケーション・ネットワーク活動の一環として行なっているもの。
11月5日(土)と6日(日)、締めくくりとなる二つのイベントが行われます。
まず、5日には14時から名古屋・栄の電気文化会館で、京都大学霊長類研究所所長の松沢哲郎さんによる「想像するちから チンパンジーが教えてくれた人間の心」という主題の講演会が開かれます。
松沢さんは、2010年に『想像するちから チンパジーが教えてくれた人間の心』(岩波書店)という一般向けの本を上梓。この著作により、日本科学技術ジャーナリスト会議主催の「科学ジャーナリスト賞」も受賞しています。
チンパンジーなどの人に近い動物を研究することにより、人の本質に近づけるともいわれています。霊長類研究者の松沢さんが語る「人間の心」とはどのようなものでしょうか。講演で聞けそうです。
最終日の11月6日(日)には、14時から名古屋・不老町の名古屋大学ES総合館で、「原発報道を振り返る」というシンポジウムが開かれます。日本科学技術ジャーナリスト会議からの登壇者を中心に、福島第一原子力発電所事故後の報道だけでなく、これまでの原発に対するマスメディアの報道のしかたなども検証します。
講演者は、元朝日新聞科学部長の柴田鉄治さん。柴田さんは「原発報道『失敗』の歴史」という主題で講演します。それに元毎日新聞科学環境部長の瀬川至朗さん。瀬川さんは「原発報道は大本営発表だったのか」という主題で講演します。
また、その後のパネルディスカッションでは、全国紙の科学医療部長、福島県の地元紙の報道部長、放射線の研究者、緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステムSPEEDIの開発者などが登壇予定。進行役は、NHK解説主幹の室山哲也さん。
科学技術を伝え、考えるための催しものは、いまも全国各地で行われています。あいちサイエンスフェスティバルのホームページはこちら。
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