2009.11.30 Monday
“第一・第二”を3セットやれば汗かく。
「知られざる日本文化」といった雑誌企画や放送番組が海外にあるとすれば、「日本人の大半は“ラジオ体操”という体操をすることができる」といった話題もとりあげられるのではないでしょうか。
小学校高学年から中学生ぐらいにかけての年齢層にとって、ラジオ体操は「真剣に取り組むにはちょっと恥ずかしい」といったものかもしれません。
第一体操には、最初の「背伸びの運動」の次と最後の「深呼吸」の前にある「腕を振って脚を曲げ伸ばす運動」があります。普通にやれば脚は“がにまた”の姿勢に。これが嫌で、脚を“がにまた”にしないことはもとより、脚を曲げさえしない子どももいます。
また、第二体操でも、2番目の「腕と脚を曲げ伸ばす運動」では、「筋肉もりもり」のような姿勢をとるため、恥ずかしがる子どもはいるようです。
恥ずかしがって真剣に取り組もうとしない男子と女子に対して、先生は「いいか、お前たち。ラジオ体操も真剣にやれば、汗をかくぐらいのよい運動になるんだぞ」と諭します。
実際、ラジオ体操の運動量はどのくらいなのでしょうか。
インターネット上には、水泳、ランニング、自転車など、運動の種目別で消費熱量を比較できるサービスがいくつもあります。ラジオ体操もその中にはちゃんと含まれてあります。
どのサービスを見ても、だいたいラジオ体操の熱量は、普通の早さで自転車を漕ぐよりも消費熱量が多く、早歩きのときとおなじといった計算がされています。
この結果から、インターネット上でもラジオ体操に対して「有酸素運動として大変優れた効果をもたらしてくれます」や「侮るな、ラジオ体操」といった賞讃の声が数々あがっています。
ただ、少しだけ注意が必要なのは、ラジオ体操は曲の時間がそれほど長くないという点。第一も第二も3分と少し。最後の深呼吸をしおえると「ああ、やりとげた」という充実感に満たされます。
いっぽう、ダイエットや健康増進のため自転車や早歩きに取り組んでいる人の多くは、短くても15分から20分ほどは運動を続けるもの。3分では「まだ、これから」といった感覚の人も多いでしょう。
つまり、自転車や早歩きとラジオ体操を同じ土俵で考えるには、自転車や早歩きを3分で打ち切るか、またはラジオ体操を“第一・第二→第一・第二→第一・第二”と、3セットほど行うかするのが比較的妥当なやりかたといえるでしょう。
「ラジオ体操第一と第二を3セット」は、想像するだけでもかなり汗をかきそうです。
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