科学技術のアネクドート

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偉大なる“実験番組”が1000回超え


朝日放送の番組『探偵!ナイトスクープ』が、関西では(2008年)8月1日、東京ではきのう8月15日の放送で1000回を迎えました。

探偵局長・西田敏行の「複雑に入り組んだ現代社会に鋭いメスを入れ、様々な謎や疑問を徹底的に究明する探偵!ナイトスクープ」の掛け声で始まり、毎回、視聴者から探偵への依頼3本を受け、“優秀な探偵”たちが問題解決に挑みます。

探偵は、長原成樹や桂小枝など関西で活躍する芸人と、松村邦洋や竹山隆範など、東京でもよく見る芸人が入り交じっています。“顧問"にはルー大柴なども。

関西でも東京でも毎週金曜日の夜遅くに放送しています。しかし、注目度は雲泥の差あり。

関西では6月に平均視聴率23.5パーセントを記録した、知らない人はいないほどの番組。いっぽう東京では知る人ぞ知る番組です。東京では、東京メトロポリタンテレビというUHF局が放送中。かつては朝日放送系列のテレビ朝日でも放送していましたが、視聴率がとれなかったらしく2005年に撤退しています。

番組全体の色合いは、探偵と依頼者のコンビネーションで笑いを誘うもの。しかし単に受けを狙うだけではなく「とにかくなんでも試してみよう」という精神にあふれている点が面白みを深めています。

たとえば15日(東京)の放送では「椅子に座って輪になって膝枕したら椅子を外しても崩れないのを確かめてほしい」という小ネタ的依頼がありました。

(A)(B)

(C)(D)

上の配置のように4人が椅子に座り、座ったままAさんはBさんに、BさんはCさんに、CさんはDさんに、DさんはAさんに膝枕をしてもらいます。

そして探偵の桂小枝が4人の椅子をそれぞれ引き抜くと……。4人はみな空気椅子状態に。ところがみな「L」字を倒したような姿勢になりながら互いに均衡を保ち、崩れませんでした。

この実験をさらに40人に拡張。ぐるっと輪になり、みながとなりの人に膝枕をしてもらいます。

またも探偵の桂小枝が40人の椅子をそれぞれ引き抜くと……。40人でやっても人々がばたばた崩れ落ちることはありませんでした。

なぜ、これがうまくいくかといった解説はしないものの「やってみた! こうなった!」という内容は、科学的実験の本質に通じるものがあります。

実験に挑む精神は、かつて放送していた『トリビアの泉』の「トリビアの種」というコーナーと相つうじるものがあります。「銃弾を日本刀の歯に向けて打ったら割れるのはどちらか実験してみる」や「桜はワンシーズンで何枚の花びらを付けるのか数えてみる」といった実験ものを多くしていました。

しかし『トリビアの泉』はいまや特別番組でたまにやるだけに。いっぽう“実験番組”の元祖的存在は、これからも続いていくことでしょう。

関西と東京でこれほど人気の差があるのはなぜなのでしょう。東京の人が気ぎらいするような内容ではありません。大阪芸人のお笑いを見るような感覚で笑える番組です。

“様々な謎や疑問を徹底的に究明する”、探偵ナイトスクープ。人気の落差の謎だけは、なかなか究明できないのかもしれません。

「探偵!ナイトスクープ」のホームページはこちら。
http://asahi.co.jp/knight-scoop/
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