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ecochemさん「生活環境化学の部屋」開設12周年


県立新潟女子短期大学ecochemさんが企画・運営するホームページ「生活環境化学の部屋」が、あす(2008年7月31日)で12周年を迎えます。echochemさんのブログ「こども省」27日付で伝えています。

「生活環境化学の部屋」は、環境問題や身近な現象を、化学の視点から考えていくページ(同ホームページより)。ecochemさんが開発した立体分子構造図、多数の化学関連ホームページのリンク、お知らせなどからなるホームページです。環境問題や化学にとどまらない、科学情報のポータルサイトとなっています。

eccochemさんは、12年を振りかえり、「今喧伝されている『科学コミュニケーション』の1つの試行錯誤だったという見方も可能だと思っている」と控えめに述べています。

また、年表形式にした「インターネット利用とホームページ開設の歩み」も公開しています。1997年10月には「環境ホルモン情報」掲載開始、1999年12月には「化学物質過敏症情報」掲載開始など、社会問題にもなった環境問題情報をいち早く公開、ホームページが進化していく様子がわかります。

2000年には、単著『2時間即決環境問題』を上梓。「生活環境化学の部屋」に書籍の「サポートページ」を開設しました。書籍に書かれてある話題の関連情報をつぎつぎとインターネットで更新していきました。いま媒体の一形態にもなっている「紙」と「電子」の連動をすでに本格的に取り入れていたのです。

科学にかかわる人にも電子機器を苦手とする人はけっこういますが、いわゆる科学コミュニケーションの一媒体としてインターネットはやはり重要な手段。eccochemさんは、その重要性を早いうちから見出していました。ネットワークの大切さに対する先見の明があったというよりも、ご本人が切り拓いていったという表現のほうがより正確でしょう。

ブログ記事では、「ウェブ2.0」の先を見すえ「この次の大きな節目となる15周年においては、いったいどんなことになっているのだろうか」としめくくっています。

12周年、おめでとうございます。

ecochemさん企画運営「生活環境化学の部屋」はこちら。
http://www.ecosci.jp/ブログ「子ども省」2008年7月28日付け「7/31に「生活環境化学の部屋」12周年」はこちら。
http://d.hatena.ne.jp/ecochem/20080727
| - | 23:59 | comments(2) | -
コメント
思いがけぬお祝いエントリー,ありがとうございます。このように書いていただくと好奇心の限りを尽くしてネットと格闘してきたことがあれこれ思い出されます。12年の間に起こったさまざまなできごと,そしてそれ以前から問題になっていながら解決されていない水俣病のような問題など,その都度ネットの情報と多くの書物が道を示してくれました。漆原さんに助けていただいた『2時間即決環境問題』を上梓できたのもネットでの活動を認めてもらったからで,そのような人的ネットワークが築かれたのも思いがけない財産となっています。「立体分子構造図」はプログラム自体は借りものですが,そのような多くのフリーツールに恵まれたことに,ネットをよりよくしたいという多くの方々の熱意を感じるばかりです。最近の進化の速さにはついていけなくなっていますが,その熱意に感化されつつ好奇心だけは失わず歩みを続けるつもりです。今後も連携プレーができればうれしく思います。
| ecochem | 2008/07/31 6:43 AM |
ecochemさん、こんにちは。
あらためてホームページ12周年おめでとうございます。
12年前にホームページを開設した人はそれなりの数がいるでしょうが、つねにecochemさんのホームページは、サイト自体もネットワークも拡大し続けていますね。見習わねばと思います。
今後ともよろしくお願い申しあげます。
漆原。

| 漆原 | 2008/07/31 7:02 PM |
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