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『つながるいのち』出版記念の集い


表参道のコスモス青山(青山ブックセンターの入ってるビル)で開かれた新刊『つながるいのち』(山と渓谷社)の出版記念の集いに出席してきました。著者は「日本環境ジャーナリストの会」という団体で、著者の一人でこの会の主要メンバーでもあるジャーナリストの佐藤さんにお招きしてもらい、飛び入り参加。

『つながるいのち』は、生物多様性関連の活動をしている17人に、環境ジャーナリストの会のメンバーがインタビューをしたもの。

生物多様性とは、いろんな生物が食べる食べられるなどの関係を保ちながら共存している状態のことです。食卓の魚や肉をわれわれが食べている行為もいわば、生物多様性のなかのワンシーンといえるかもしれません。でも、生物多様性の全体像を目にすることができるわけではないので、そうした点でも生物多様性を“伝える”重要性があるといえます。

取材を受けた側の方も参加していて、環境音楽家の小久保隆さんに話を聞くことができました。小久保さんは自動車のエンジン音とか、ヘリコプターの音とか、人工的な音がいっさいない場所を見つけ、そこでの自然の音をレコーディングしています。これまで音を拾いに行った自然の中で、もっともすばらしかった場所はボルネオ島とのこと。自然の音環境とは、サイレント(沈黙)ではなくクワイエット(静けさ)であるという言葉が印象的でした。

他の生物とちがって人間は、生物多様性のなかに組み込まれていつつも、生物多様性を意識している唯一の存在です。この本を読んで、人間とは生物多様性のなかに自らも入りつつも、メタ的に生物多様性を意識するという、他の生物とはかけ離れた存在であることを再認識しました。生物の中での人間の位置づけを考えさせてくれる本です。

版元の山と渓谷社によれば、初版は3000部。かなり動いた(売れた)とのことで、「続編を」との声も上がっていました。

『つながるいのち 生物多様性からのメッセージ』はこちら。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4635310213/ref=cm_aya_asin.title/249-3474436-1822759?%5Fencoding=UTF8

「日本環境ジャーナリストの会」のサイトはこちら。
http://www33.ocn.ne.jp/~jfej/
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