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「メールは受けつけず」で応募を絞りこむ施設も

写真作者:Dick Thomas Johnson

新型コロナウイルス感染症(COVID-19:COrona VIrus Disease 2019)では、2020年5月25日(月)に緊急事態宣言がすべての都道府県で解かれ、じょじょに博物館や寺社仏閣などの施設がふたたび開かれるようになってきました。

しかし、以前のように人がたくさんその場所にきてしまうと、密集状況を避けられないため、施設側の多くは人数をかぎって入場してもらうということにしているようです。

「1時間あたり30人まで」といったように時間帯ごとに入場できる人数を定めておけば、場内での密集状況は避けられるでしょう。しかし、入口で自分の入る番を待っている人がたくさん集まれば、そこに密集状況が生まれてしまうことになります。

そこで、「予約のうえ先着30人まで」といったように事前予約制にすることにより、館内に入れる人数を定めるという施設もあるようです。しかし、応募の数が多くなれば、館内側の職員たちが応募をさばくのがたいへんになり、自宅勤務の人が職場にかりだされて、職場で密集状態が生まれてしまうことにもなりかねません。

そこで、「先着30人まで。ただし予約は往復はがきのみで受けつけます。メールでは受けつけません」といったように予約の手だまで絞りこむことにより、応募してくる人を減らそうとする施設もあるようです。

メールの送信はかんたん。メールにくらべてはがきの送付は手間がかかる。そこで、メールを受けつけないようにすれば、予約希望者の数を絞りこめるというわけです。「はがきやファックスを送ってくれる人は、来館したいという願いも強いだろう」といった思いいれの度合のちがいまで、施設側の人びとは考えてはないでしょうが。

「予約にメールを受けつけない」というしくみが、予約する側の人たちに理解されることもふくめ、社会で機能するかどうか。これからすこしずつ見えてくるかもしれません。このような状況は、まだ社会全体が病みあがりか病みのなかにいることを示してもいるかのようです。
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