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臨床工学技士、新型肺炎重症患者の救命に従事


絵作者:Niels Olson

新型コロナウイルス感染症「COVID-19」(COronaVirus Disease 2019)の報道などで、「こんな職業もあるのか」と新たに知る職業もあるのではないでしょうか。

医療の分野では、COVID-19の患者を診断する医師や看護師などに、国から最大20万円の慰労金が払われることになりましたが、新聞では「臨床工学技士らも役割を担うほか、陰で支えるスタッフもいる。チームの中で公平に行き渡らせてほしい」といった社説も見られます。

「臨床工学技士」は、1988年に施行された臨床工学技士法にもとづく国家資格伴っている職業です。この法では、臨床工学技士は「生命維持管理装置の操作(略)及び保守点検を行うことを業とする者」とされています。COVID-19の治療では、急性の重症呼吸不全患者に対して、生命を維持するために施される「体外式膜型人工肺」(ECMO:ExtraCorporeal Membrane Oxygenation)を、医師や看護師などとともに扱うなどしています。

感染の危険性をともなう臨床工学技士の仕事に対して、支援の手も向けられています。福島県内の企業やなど4社が(2020年)5月、顔の前面や全体を覆う器具を計65個つくり、県の臨床工学技士会に贈ったといいます。さらに4社は、製品を量産できる体制を整えていくとのことです。

臨床工学技士たちが人びとにインターネットを通じて資金提供をよびかけるとりくみも見られます。臨床工学技士100人規模の有志によるONE CE「コロナ対策プロジェクト」では「医療現場から生まれた飛散防止シールドを医療施設へ無償で届けるクラウドファンディングプロジェクト」を実施。あす4日(木)には、ONE CEプロジェクトに携わる臨床工学技士や、人工呼吸器関連機器の開発を事業とする製造業社の代表などが登壇するオンライン説明会も実施されます。主催者側は「登壇者はじめ、応援に駆けつける臨床工学技士やものづくり企業の思いに耳を傾けていただけると励みになります」としています。

ここ5年間では、臨床工学技士の年間での合格者数は2,000人前後となっています。患者の命を救えるとともに、精神的な重圧もかかる職業ともいわれます。「こうした職業がある」ということが人びとに広まることが、従事者が増えたり、理解や支援が広がったりすることにつながります。

参考資料
厚生労働省「臨床工学技士法」
https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=80029000&dataType=0&pageNo=1
知恵蔵mini「臨床工学技士」
https://kotobank.jp/word/臨床工学技士-660080

川北新報 2020年5月28日付「追加経済対策/迷走終わらせ生活者本位に」

https://www.kahoku.co.jp/editorial/20200528_01.html

福島民友新聞 2020年5月13日付「臨床工学技士会にフェースシールド贈る 福島県内4企業が製造」

https://www.minyu-net.com/news/news/FM20200513-497813.php
Kiwiキウイ

https://ce-oishi.com/about/
キャリアガーデン「臨床工学技士のつらいこと・大変なこと・苦労」

https://careergarden.jp/rinshoukougakugishi/taihen/

 


以下は「医療現場から生まれた飛散防止シールドを医療施設へ無償で届けるクラウドファンディングプロジェクト」オンライン説明会の主催者側による案内です。

以下は「医療現場から生まれた飛散防止シールドを医療施設へ無償で届けるクラウドファンディングプロジェクト」オンライン説明会の主催者側による案内です。

医療現場から生まれた飛散防止シールドを医療施設へ無償で届けるクラウドファンディングプロジェクト
臨床工学技士とものづくり企業が支える医療現場のニューノーマル
日時:2020年6月4日(木) 18:00〜19:00
お申込みURL:https://forms.gle/ujvY9e9DLbck6cwm7

 ONE CE 「コロナ対策プロジェクト」では、患者を救う医療従事者が臨床現場で新型コロナウイルスに感染するのを防ぐための防護具「飛散防止シールド」を製作し、医療機関に無償で配布するための資金を募るクラウドファンディングを実施します。

この飛散防止シールドは、臨床工学技士が設計を行い、臨床の声を聞きながら試行錯誤を繰り返し、現在バージョン10です。

患者の処置をする作業のしやすさと、低コストで管理も簡便に行える長所があります。

「Withコロナ」の時代に求められる医療現場のニューノーマルとして、私たちが考えるのは、感染患者の処置をする医療従事者が感染しない世界を作ることです。そのためには、使用中から使用後の洗浄・消毒の行程において、医療従事者の感染リスクを排除しなければなりません。

この飛散防止シールドの開発の背景や具体的な取り組み内容につきまして、ご説明をさせていただきたく、また、寄付をご希望される医療機関へ製品の特徴等を実際にお伝えするためオンライン説明会を実施することといたしました。是非とも、多くの方々にご出席をいただけますと幸いです。

登壇者はじめ、応援に駆けつける臨床工学技士やものづくり企業の思いに耳を傾けていただけると励みになります。
少しでもお時間が許すようでしたら、一言でも応援のメッセージを寄せていただけると大変ありがたいです。

【医療現場から生まれた飛散防止シールドを医療施設へ無償で届けるクラウドファンディングプロジェクト】

==《オンライン説明会のご案内》===

《開催概要》
日時: 2020年6月4日(木)18:00〜19:00
お申込みはこちらから
https://forms.gle/ujvY9e9DLbck6cwm7

登壇者:

ONE CE「コロナ対策プロジェクト」臨床工学技士メンバー
株式会社iDevice 代表取締役 木戸悠人
Kiwi(CE医療機器安全管理支援)大石杏衣

応援参加:

自治医科大学附属さいたま医療センターの臨床工学技士 百瀬直樹(予定)
株式会社大門 代表取締役 津野田博(予定)
ONE CE「コロナ対策プロジェクト」の臨床工学技士・医療従事者、ほか

挨拶:

一般社団法人未来医療ファンディング&マネジメント 代表理事 柏野聡彦

◼ONE CE 「コロナ対策プロジェクト」について
2020年の年明けとともに世界的に新型コロナウイルス感染が広がる今、臨床工学技士である私たちに出来ることは何かー。それを考え、実行していくため、ONE CE 「コロナ対策プロジェクト」を立ち上げました。臨床工学技士が100人規模で集まる有志による様々な取り組みを行っています。

◼OneCEメンバー、CE石田氏とものづくり企業の木幡計器製作所の25時間で飛散防止シールドを病院に届けた取り組みはYahooニュースでも取り上げられています。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl…

新型コロナウイルスによる新型肺炎患者の治療にあたる医療従事者を感染から守ること、安心して医療に従事できる環境を整えることが、患者さん(あなたの大切な人)を守ることにつながります。
プロジェクトURL:https://www.facebook.com/onece.COVID.19/

【臨床工学技士とは】
私たち臨床工学技士は、医療機器の臨床スペシャリストと呼ばれます。人工呼吸器や人工心肺装置、ECMO(体外式膜型人工肺)という生命維持管理装置や、カテーテルなど血管内治療で使う装置の操作を担うほか、医療施設内の医療機器が安全に機能するように保守・点検管理をしています。 臨床工学技士は医学と工学の双方の立場から、チーム医療に関わります。普段から、多くの医療スタッフとコミュニケーションを取りながら、医療安全や患者さんや医療従事者の安心につながる業務を行っています。

■一般社団法人未来医療ファンディング&マネジメント(みらいメドテック)について
医療現場の困りごとをものづくりで解決する医工連携の活動を支援するメンバーが発足させた新しい組織です。医療・福祉の現場で求められているものの、マーケット規模が十分でないなどの理由から民間企業による開発が進まない製品を開発するために、寄付金を募り、その製品を必要とする皆様にお届けする事業に取り組みます。

代表理事     柏野聡彦
設立            2019年4月1日
住所         東京都港区高輪二丁目16番4号STOCK3階
        info@ikou-funding.com | www.ikou-funding.com 

本件に関するお問い合わせ先
【報道関係者】一般社団法人未来医療ファンディング&マネジメント 事務局長 長谷川
Tel:080-4194-7070  Fax:03-6730-9478 E-mail:hiromi@ikou-funding.com 

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