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40年も経てば校舎は建てかえに

建てかえ中の公立学校
画像:google earth pro

「母校」に対する思いは人それぞれ。とくに、学校生活が好きで思い出も多いという人には母校愛もあることでしょう。

卒業生にとって、母校に対する「さびしさ」を覚えるのは、自分たちが学んだ場所である校舎が建てかえや学校移転などによってなくなってしまうことではないでしょうか。

とくに卒業生などを招いて開かれる行事に行ったり、部活動にひさびさ引退部員として顔を出しに行ったとき、慣れしたしんできた校舎がなくなり、そこに新しい校舎が建っていたらどうでしょう。校舎が建てかえられた多くの学校では、校庭に新校舎を建て、旧校舎があった土地を新校庭にする場合も多くあります。母校である学校全体の印象がまるで変わるため、そこが「自分が学んだ場所」であるという感覚がなくなってもしかたありません。

やや古いデータですが、2012年に文部科学省が公表した「学校施設の現状について」という資料によると、鉄筋コンクリート造りの校舎の建てかえまでの平均年数は約40年とのこと。また、約半数の自治体では、公立の小学校・中学校の平均築年数は30年を上まわっているということです。ただし、近年は長寿命化傾向にあるといいます。

長寿化されることは、卒業生たちにとっては思い出のある校舎が長く残されるため、「校舎はそのままで」という感情にとってはよいものといえます。

いっぽうで、いま校舎で学んでいる児童、生徒、学生にとって、さらに将来その校舎で学ぶことになる児童、生徒、学生にとっては、どちらかといえば、ぼろぼろよりぴかぴかの校舎で過ごしたいことでしょう。

一部の大学などでは、使っていた棟を残したまま、その真上に現代的な校舎を建て増すという「離れわざ」のような工事がされた例もあります。しかし、よほど文化的価値のある校舎でないかぎり、工事費がかかりすぎてそうした工事はできません。

廃棄と新設をくりかえすのが基本である日本の建設事情からすれば、校舎も40年が経てば建てかえというのはやむなしといったところでしょうか。

参考資料
文部科学省 2012年4月公表「学校施設の現状について」
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shisetu/013/005/shiryo/__icsFiles/afieldfile/2012/05/21/1320438_02.pdf
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