科学技術のアネクドート

<< 「犬も歩けば棒に当たる」認知度は高いが理解度は…… | main | 2017年から2018年にかけての冬は寒かった >>
東京の鉄道「東西強・南北弱」の傾向これからも
東京にはいくつもの鉄道が走っています。それら鉄道の全体的な傾向としてよくいわれるのが、「東西方向の移動はしやすいが、南北方向の移動はしにくい」といったものです。つまり、東と西を結ぶ路線は多くあるのに対し、南と北を結ぶ路線はさほど多くないというわけです。

東と西を結ぶ路線といえるのは、JR中央総武線、JR京葉線、東京メトロ東西線、都営地下鉄新宿線、西武池袋線、西武新宿線、京王本線、小田急本線、東急東横線、東急田園都市線といった路線でしょうか。

いっぽう、南と北を結ぶ路線といえるのは、JR京浜東北線、JR埼京線、東京メトロ日比谷線、同南北線、都営地下鉄浅草線、同三田線、東武亀戸線、多摩モノレールといったところ。東西を結ぶ路線にくらべると、本数はほぼおなじものの、とくに都心と郊外を結ぶ路線のすくなさが目立ちます。

そうしたなか、1990年代、南と北を結ぶ新たな路線として期待され、開業したのが東京メトロ南北線です。


東京メトロ南北線
写真作者:Jet-0

しかし、当初の利用客数の見込みに対して、全線開業したときの実際の利用客数はおよそ半分にとどまったとのこと。「南と北を結ぶ路線があると便利」と考えられているものの、実際に鉄道を走らせるとなると、利用客数は伸びなやむといった状況もあるようです。あれば便利だと感じる人はいるけれど、そういう人は多いわけではない、といったところでしょうか。

そうなると、期待がかかるのは鉄道よりむしろバスということになるでしょうか。

たとえば、JR中央線、西武新宿線、西武池袋線の「三」の字を、南北につなぐバス路線は、かなり充実しています。乗りかえもありえますが、おもな経路としては、荻窪-上井草-石神井公園、吉祥寺-武蔵関-大泉学園、武蔵境-田無-ひばりヶ丘、武蔵小金井-花小金井-清瀬といったもの。

これらのバス路線は、いずれも郊外の駅どうしをつなぐもの。郊外駅から郊外駅までを鉄道でつなごうとしても、採算に合わないことが確実のようです。

これからも、鉄道はどちらかといえば東西を結ぶ傾向がつづきそうです。それとともに、南北方向の移動するのに難のある部分は、バスが担うという傾向もつづくことになりそうです。

参考資料
ウィキペディア「東京メトロ南北線」
https://ja.wikipedia.org/wiki/東京メトロ南北線
東洋経済Online 2016年10月2日付「都内を『タテ移動』で使えるバス路線はこれだ」
https://toyokeizai.net/articles/-/138379
教えて! goo「東京西部の南北の移動が不便ですが、鉄道の開発はないでしょうか?」
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/9443617.html
| - | 23:44 | comments(0) | trackbacks(0)
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://sci-tech.jugem.jp/trackback/4809
トラックバック
CALENDAR
S M T W T F S
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
<< January 2019 >>
SPONSORED LINKS
RECOMMEND
フェルマーの最終定理―ピュタゴラスに始まり、ワイルズが証明するまで
フェルマーの最終定理―ピュタゴラスに始まり、ワイルズが証明するまで (JUGEMレビュー »)
サイモン シン, Simon Singh, 青木 薫
数学の大難問「フェルマーの最終定理」が世に出されてから解決にいたるまでの350年。数々の数学者の激闘を追ったノンフィクション。
SELECTED ENTRIES
ARCHIVES
RECENT COMMENT
  • アナウンサーも日常的に「やつ」
    ★ (08/03)
  • “遅れて来た”日産自動車、“満を持して”リーフ
    うぼで (06/13)
RECENT TRACKBACK
amazon.co.jp
Billboard by Google
モバイル
qrcode
PROFILE