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文部科学省、先生たちに「自らプログラミングを体験することが重要」とよびかけ


2020年から、小学校で「プログラミング教育」が必修となります。文部科学省は「プログラミング的思考」を育むことなどをこの教育の目的としています。

文部科学省が、2016年段階での有識者会議をまとめたところによると、プログラミング教育とは、「子供たちに、コンピュータに意図した処理を行うよう指示することができるということを体験させながら、将来どのような職業に就くとしても、時代を超えて普遍的に求められる力としての『プログラミング的思考』などを育むこと」とあります。

「プログラミング的思考」とはなんでしょうか。きょう(2018年)11月7日(火)文部科学省が公表した「プログラミング教育の手引き第二版」によると、「自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組合せが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたらいいのか、記号の組合せをどのように改善していけば、より意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力」としています。

こうしたプログラミン的思考を育むことのほか、文部科学省は「プログラムの働きやよさ、情報社会がコ ンピュータ等の情報技術によって支えられていることなどに気付くことができるようにするとともに、コンピュータ等を上手に活用して身近な問題を解決したり、よりよい社会を築いたりしようとする態度を育むこと」そして「各教科等の内容を指導する中で実施する場合には、各教科等での学びをより確実なものとすること」を、プログラミング教育のねらいとしています。

「各教科等の内容を指導する中で実施する場合には」とあることから、各教科での授業にプログラミング教育をとりいれるといった教育のしかたが考えられます。「手引き」では、各教科での授業を想定しての、プログラミング教育のおこないかたの例を掲げています。

たとえば、6年生の理科では、電気の性質やはたらきを利用した道具があることなどを、プログラミングを通して学習する場面がありうるとしています。ここでは、コンデンサで蓄えた電気を夜の照明に使うとき、どのような条件で点灯させれば効率よく使えるか、問いを子どもたちに出すとのこと。

子どもたちはこの問いに対し、「電気を無駄なく使うにはセンサが人を感知するための条件をどう設定すればよいか」と疑問をもち、「センサを用いた通電の制御はどのような手順で動作するか」「命令をどう組みあわせればよいか」と考えたうえで、プログラミングをつくることになるといいます。子どもたちがみんな自発的にこのような過程を踏むわけではないでしょうから、先生がある程度、仕向けることにはなるでしょう。

ほかにも、音楽の授業での「音楽づくり」や、家庭の授業での「炊飯」などでも、プログラミング教育をとりいれられるとして、授業展開の事例を示しています。

「手引き」では、「何より、教師が自らプログラミングを体験することが重要です」と、先生たちに対してメッセージを発してもいます。先生たちが、体験をつじてプログラミングを学ぶことの大切さを知ることも、プログラミン教育の成否にはおおいにかかわってきそうです。

参考資料
文部科学省「小学校プログラミング教育の手引き(第二版)」
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2018/11/06/1403162_02_1.pdf
文部科学省 2016年6月16日発表「小学校段階におけるプログラミング教育の在り方について(議論の取りまとめ)」
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/122/attach/1372525.htm
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