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国民の祝日16日のうち12日分は「固定日」か「ほぼ固定日」


11月3日は国民の祝日のひとつ「文化の日」。「国民の祝日に関する法律」には、「自由と平和を愛し、文化をすすめる」日であると定められています。

土曜と日曜に仕事のお休みをとる人にとっては、ことし(2018年)のように、土曜と祝日が重なると、ちょっと損をした気分になるかもしれません。3連休のあとの仕事の辛さを感じる人にとって、ほんとうに損であるのかどうかはべつとして……。

1998年に定められた「国民の祝日に関する法律の一部を改正する法律」によって、月曜日に移動した祝日もあります。そのためか「やたら月曜の祝日が多い」と感じる人もいることでしょう。

しかし、「文化の日」は、11月3日が月曜以外の年でも11月3日と決まっています。そして「やたら月曜の祝日が多い」と感じる人には、意外かもしれませんが、1年に16日ある祝日のうち、いまも7割5分にあたる12日分が、固定された日、もしくはほぼ固定された日に祝日となっているのです。

固定されている祝日は、1月1日の「元旦」、2月11日の「建国記念の日」、4月29日の「昭和の日」、5月3日の「憲法記念日」、5月4日の「みどりの日」、5月5日の「こどもの日」、8月11日の「山の日」、11月3日の「文化の日」、11月23日の「勤労感謝の日」、12月23日の「天皇誕生日」。

ほぼ固定されている祝日とは、3月20日ごろの「春分の日」と、9月23日ごろの「秋分の日」。このふたつは、地球と太陽の位置のかかわりから、年によっては1日ほどずれることもあります。

そして、月曜日が祝日となっているのは、1月第2月曜日の「成人の日」、7月第3月曜日の「海の日」、9月第3月曜日の「敬老の日」、10月第2月曜日の「体育の日」。この4日分しかありません。

祝日が固定日か、月曜日かを分ける基準については、政府の公式な見解や説明は見られません。しかし、祝日の経緯を考えると、見えてくるものはあります。「昭和の日」はかつての昭和天皇誕生日、「文化の日」はかつての明治天皇誕生日、「勤労感謝の日」は天皇が新穀を神々に供える新嘗祭が前身、「建国記念の日」は、神武天皇即位の日を紀元の始まりとして制定したの紀元節が前身です。これらの歴史的経緯のある祝日は、固定の日として動かしがたいのでしょう。

また、「憲法記念日」「みどりの日」「こどもの日」あたりも、4月から5月にかけての大型連休を祝日であるため、月曜日に移すのは合理的ではありません。また、もっとも新しくできた祝日「山の日」には、祝日をこれ以上つくるのはどうかという世論もあるなか、影響の小さいお盆休みの近くに設けたという経緯があるとされます。

こうして消去法的に絞りこんでいくと、「成人の日」「海の日」「敬老の日」「体育の日」が残されていきます。これらの祝日が月曜日となっているのは、むしろいまも例外的なものといえそうです。

では、「やたら月曜の祝日が多い」と感じるのはどうしてかといえば、これら4日の月曜祝日に加えて、固定祝日がたまたま月曜日になる場合と、固定祝日がたまたま日曜日になり翌日の月曜が振替休日になる場合があるからではないででしょうか。1週間は7日しかないので、これらの場合も頻度高く起きるわけです。

参考資料
e-Gov 「国民の祝日に関する法律」
http://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=323AC1000000178
内閣府「『国民の祝日』について」
http://www8.cao.go.jp/chosei/shukujitsu/gaiyou.html
ウィキペディア「ハッピーマンデー制度」
https://ja.wikipedia.org/wiki/ハッピーマンデー制度
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