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字数の制限や目安はネット記事でゆるくなり

写真作者:Hajime NAKANO

かつて、インターネットがなかった時代、雑誌などでなにかを伝えるための「記事」とよばれるものには、かならずといってよいほど、字数制限あるいは字数目安といったものがありました。書き手は「800字まで」とか「2000字ぐらいを目安に」などと編集者から言われ、その字数の制限や目安を守って書くわけです。

紙の媒体では、記事に当てられる紙幅つまり面積にかぎりがあるし、基本とする文字の大きさも決まっています。もし、字数の制限や目安を書き手に伝えておかないと、書き手が書きすぎたり書かなさすぎたりするおそれがあるため、あらかじめ字数の制限や目安が設けられるわけです。

しかし、インターネットの記事では、紙幅は基本的に存在しません。表示内容を上下に動かせたり、ページを3、4、5ページと増やせるので、何文字でも記事に入れることができます。

書き手にとっても編集者にとっても、字数の制限や目安を気にしなくてよい、あるいはそう厳しく考えなくてよいというのは、格段に楽なことといえます。

字数の制限や目安があれば、その記事に盛りこみたい内容の数から、各内容に費やせる字数を計算する必要が出てきます。たとえば、「800字まで」の記事で、よっつの内容を入れたければ、「ひとつの内容につき200字ぐらい」と考え、それを超えないように書いていくことになります。もちろん、強調したい内容には300字を費やし、さほどでもない内容は100字で抑える、といった調整もしますが。

いっぽう、字数の制限や目安がなくてもよいインターネットの記事では、記事に盛りこみたい内容を考えたとしても、その内容に何文字を費やすかといったことは考えなくてもよくなります。全体の字数を睨んでの計算をする必要がないため、その作業時間を省くことができます。さらに、なんとなく800字を想定して1600字を書いてしまっても、そこから半分に削る必要もなくなります。

字数の制限や目安がないことで、書き手は「思う存分に書ききることができる」ことになるといえます。

しかし、いっぽうでそうした記事を読者が最後まで読むかというと、それはまたべつの話になります。「この記事は長すぎる」と感じて、最後まで読まれないといったことはざらにあることです。
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