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「改良の余地をなくしていく」と「完成度」は高まる

写真作者:hiroaki maeda

ものごとを完全に仕上げることを「完成」あるいは「完成させる」といいます。しかし、ものごとを完全に仕上げたはずなのに、完成には程度や度合があるようで、その度のことを「完成度」といいます。

「完全」には、似て非なる意味がふたつあります。ひとつは「必要な条件がすべて満たされていること」。そしてもうひとつは「欠点や不足がまったくないこと」。どちらも「完全」ではありますが、前者については、必要な条件が満たされているだけであり、この意味からいえば、「改良の余地はさらにある」ということになります。いっぽう後者については、欠点や不足がまったくないのだから「改良の余地はない」ということになります。

おそらく、「完成度」ということばは、「必要な条件がすべて満たされていること」けれども「改良の余地はさらにある」ので、その改良をどこまで高めるかをいうときの度合ということになるのでしょう。すくなくとも、「完成度」を高めるという境遇に達するには、必要な条件をすべて満たしていることが前提となるわけです。そのためには、「この部分がまだやり切れていない」といった詰めの甘いところをなくしておく必要があります。

では、そのうえで完成度を高めるにはどうすればよいか。上にある論からすれば「改良の余地をなくしていく」ことが、完成度を高めるには大切になってきそうです。対象にまだ存在する改良点を見つけだし、対象をなすすべての要素に対して「これ以上は改良をするところがない」といえるようになるまで、改良をしていくということが、完成度を高めることにつながるのでしょう。

しかし、なにをもって改良をよしとするかは、人の考えかたにより、また、その時の状況により変わりうるものです。よって「究極まで完成度を高める」という作業は、無理か、あるいはとてもむずかしいものとなります。

しかし、究極の完成度まで達成しないとしても、「完成度を高める」という意識そのものは、完成度を高めるためにプラスになるもの。「完成度を高めたい」と思って完成度を高めていくと、完成度は高まることでしょう。

参考資料
デジタル大辞泉「完成度」
https://dictionary.goo.ne.jp/jn/277027/meaning/m0u/
デジタル大辞泉「完成」
https://dictionary.goo.ne.jp/jn/48651/meaning/m0u/
デジタル大辞泉「完全」
https://kotobank.jp/word/完全-470543
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