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ホルモン、つくりによりペプチド、ステロイド、アミンの3種

画像作者:Free Public Domain Illustrations by rawpixel

ほんのわずかな量であっても、からだの代謝を促す、刺激を神経に伝える、発生を促す、分化を促すといったさまざまな“調節ごと”を担っている体内物質が「ホルモン」です。

いまのところ、「これはホルモンだ」と認められている物質は、動物のものと植物のものを合わせて50種類以上あります。では、それらのホルモンをどう分類するかというと、まず「どこでつくられるか」によるものがあります。

ヒトのホルモンを例にすると、ホルモンを分泌する“専門家“のような細胞が集まった「腺」とよばれるところでつくられるホルモンは「腺組織ホルモン」とよばれます。いっぽう、脳にある神経細胞や胃といった腺ではないところでつくられるホルモンは「非腺組織ホルモン」とよばれます。

どこでつくられるかのほかに、「そのホルモンのつくりはどんなものか」といったことによる分類のしかたもあります。

そのひとつめは「ペプチドホルモン」。「ペプチド」とは、2つのアミノ酸が結ばれている化合物のこと。このペプチドの構造をもったホルモンが、ペプチドホルモンです。たとえば、膵臓でつくられ、体内をめぐるブドウ糖の細胞へのとりこみなどを担うインスリンや、脳の下垂体というところでつくられ、ホルモンの分泌を促す副腎皮質刺激ホルモンは、このペプチドホルモンにあたります。

ふたつめは「ステロイドホルモン」。「ステロイド」は、ペプチドは炭素の原子6個からなる環状の構造3つと、炭素の原子5個からなる環状の構造1つをふくむ構造をもつ化合物です。このステロイドのつくりをもつホルモンが、ステロイドホルモンです。たとえば、うえで述べた副腎皮質刺激ホルモンに促されて副腎皮質でつくられる副腎皮質ホルモンや、生殖器の発達や発情などにもかかわるエストロゲンやアンドロゲンなどの性ホルモンは、ステロイドホルモンにあたります。

みっつめは「アミンホルモン」。「アミン」は、アンモニアを構成する水素原子を、炭素と水素からなる炭化水素基というものに置きかえたで化合物のこと。このアミンの構造をもったホルモンが、アミンホルモンです。たとえば、副腎髄質という体の部位でつくられ、血圧を高めるアドレナリンなどからなる副腎髄質ホルモンや、甲状腺という部位でつくられ、代謝を促す甲状腺ホルモンなどは、アミンホルモンです。

まだまだ未知のホルモンはあるようで、その数は増えていっています。

参考資料
看護roo!「標的細胞を刺激するホルモン|調節する(3)」
https://www.kango-roo.com/sn/k/view/1709
ブリタニカ国際大百科事典「ホルモン」
https://kotobank.jp/word/ホルモン-134738
ブリタニカ国際大百科事典「ペプチドホルモン」
https://kotobank.jp/word/ペプチドホルモン-130064

インターネットで「ホルモン」と検索すると、上位には肉の情報ばかり出てきますけれどもね……。
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