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公の法令で種が定着
「ボージョレ」は、フランスにあるワインの産地。フランス中東部をブルゴーニュ地方といい、この地方でつくられるワインを「ブルゴーニュワイン」とよびますが、ボージョレ産のワインをブルゴーニュワインのひとつとする説明もあります。とりわけ「ボージョレワイン」とよばれるくらいですから、特徴的な産品といえます。

ボージョレで収穫されたブドウでその年につくられたワインが「ボジョレーヌーボー」。公式にフランス政府によって販売されることが認められたのは1951年といいますから、そう古くないという印象をもつ人も多いのではないでしょうか。本格的な輸出が始まったのは、1968年からといい、日本への航空便で輸出は1976年からとされます。

もちろん、当地ボージョレでは、古くからワインづくりがさかんでした。600年、ベネディクト派の修道僧によるワインづくりが始まったとされます。もちろん、修道僧たちがつくるより前にも、当地の人びとはワインをつくっていたことでしょう。

原料となるブドウは紀元前125年からすでにつくられていたといいます。かつて、ボージョレでは、「ピノ・ノワール」というブルゴーニュ赤ワインのブドウが育てられていた可能性があります。しかし1395年、初代ブルゴーニュ公のフィリップ2世(1363-1404)が法令を出し、ブルゴーニュ北部のコート・ドールで栽培する赤ワイン用のブドウをピノ・ノワールに限定したそうです。これにより、ブルゴーニュ北部でつくられていた「ガメイ」というブドウの品種が南部へと移っていき、ボージョレでもガメイが栽培されるようになったそう。


ガメイ種
写真作者:Viking59

一般的に、ワインは熟成させると味に深みが出るもの。いっぽう、ボージョレヌーボーは、その年に収穫したブドウを使うため従来のワインの味とは異なります。これには、ボージョレのワイン農民たちがブドウの収穫を祝ってつくったという説や、ワイン醸造業者が試しにつくってみたら評判がよく定着したという説もあるようです。

ボージョレヌーボーの解禁日は近年、毎年11月第3木曜日。解禁日があるのは、ワイン製造業者が「われ先に」と出荷日を早める傾向が強まり、ワインとはいえないようなワインが出まわる事態になったからともいいます。

参考資料
ウィキペディア「ボジョレーワイン」
https://ja.wikipedia.org/wiki/ボジョレーワイン
ウィキペディア「フィリップ2世(ブルゴーニュ公)」
https://ja.wikipedia.org/wiki/フィリップ2世_(ブルゴーニュ公)
サントリーお客様センター「ボジョレーヌーヴォーはいつ頃からはじまったのですか?」
https://www.suntory.co.jp/customer/faq/001846.html
ASAHI WINE .COM「ボージョレの歴史」
https://www.asahibeer.co.jp/enjoy/wine/beaujolais/info/info12/
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