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野球とサッカーの“反応ぶり”にかなりのちがい(2)
野球とサッカーの“反応ぶり”にかなりのちがい(1)


写真作者:m-louis .

野球とサッカーでは、試合中以外のところでも、かなりの「ちがい」が見られます。そのひとつに、選手や監督がインタビューを受けたときの対応のしかたのちがいがあるのではないでしょうか。

試合が終わると、たいていその試合で勝利に貢献した選手がよばれて、インタビュアーからいわゆる「ヒーローインタビュー」を受けます。これは、プロ野球にかぎらず、Jリーグでも日常的におこなわれるもの。

ただし、インタビューの受けこたえのしかたは、野球選手とサッカー選手で対照的といってよいくらいにちがいます。端的にいうと、野球選手はかなりスタンドにいる観客の存在を意識して話すのに対して、サッカー選手はもの静かにたんたんと話す傾向が強いといったらよいでしょうか。

インタビューが終わってからも、プロ野球の場合は、とくに本拠地では、カメラマンからのガッツポーズの要求に応じたり、副賞の看板を手に持って掲げたりと、お立ち台かその近くにかなり長い間いつづけます。望んでかどうかはともかく。

いっぽう、Jリーグでは、インタビュアーが「おめでとうございました。誰々選手でした」と最後の言葉を投げかけると、かなりいそいそとその場を立ちさる選手が多いようです。チームが試合中にゴールして得点を上げた直後のよろこびようとは対極的です。もちろん、ゴン中山選手のように、プロ選手として飛びぬけた受けこたえをする選手もなかにはいますが……。

監督へのインタビューでもおなじような傾向があるのではないでしょうか。試合直後に、実況放送向けのインタビューが監督に対しておこなわれます。その声は、スタンドの観客には届きませんが、それでもプロ野球の監督は「そーですね……」とひと間隔を置いてから、「まぁ、今日はピッチングスタッフがー……」と答えます。

いっぽう、サッカーの監督はインタビュアーからの質問に対する答えが用意されているかのように、間髪を入れず「後半に入ってからフォーメーションの切りかえをして、それが得点につながったんだと思います」などと割と早口で話します。

そして、プロ野球の監督はインタビュー終了後も、新聞記者からのインタビューがあるのでしょう、その場にいとどまることが多いようす。いっぽう、サッカーの監督、とくに代表監督などは、インタビュアーの「ありがとうございました」の「ありが」ぐらいのところで、インタビュー終了だとさとって、向こうのほうへと立ち去ります。

このちがいは、「プロ野球選手たるもの」「サッカー選手たるもの」といったイデアのようなものを、それぞれの競技の選手たちが共有しているために起きるのでしょう。若い選手が、先達の選手たちの立ちいふるまいを見ていれば、その影響を受けるでしょう。そこにマス媒体など、選手以外の関係者たちの「この姿があたりまえ」という”要諦調和”の感覚も加わって、おなじインタビュー対応という行動でも、大きなちがいを生じさせるのかもしれません。了。
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