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野球とサッカーの“反応ぶり”にかなりのちがい(1)


写真作者:Tomofumi Kitano

野球とサッカーという競技は、さまざまな点でくらべられるものです。競技の中身そのものは大きく異なっていますが、おなじような状況における選手や監督の行動のとりかたにもちがいが見られます。

サッカーでは、得点を決めると、選手や監督、コーチたちが1点ごとに相当によろこびあいます。ときには、よろこびのあまり、選手たちがつぎつぎと倒れながら積みかさなっていき、下にいる選手は体を圧迫されそうになることも。

いっぽう、野球では、得点が入っても、選手や監督たちはサッカーほどのよろこびようをめったに見せません。ときには優勝がかかったような試合で、勝利に結びつきそうな得点が入ると、よろこびを爆発させる選手もいます。しかし、通常、本塁に生還した選手はすこし笑い顔になりながら、自軍の選手と手の平を合わせるぐらい。サッカーほどのよろこびようではありません。

このちがいの理由について、考えられることがいくつかあります。

まず、サッカーのほうが1点の重みが大きいというもの。

Jリーグの1試合1チームあたりの平均得点はだいたい1.3点といいます。いっぽう、プロ野球の1試合1チームあたりの平均得点は年によってもちがいますが、4点ほど。さらに、試合数そのものもJリーグではリーグ戦34試合に対して、プロ野球は143試合で、約4.2倍の差があります。

これらからすると、1点をとることの貴重さがプロサッカーのほうが大きいため、得点後の反応もつい大きくなるといったことが考えられなくありません。

暗黙の規則のようなもののありかたが、両方の競技でちがうといったこともあるかもしれません。プロ野球では、敵チームへの敬意を著しく欠くような行為は、報復行為の対象になるとされます。1点が入るごとによろこびすぎると、敵チームに睨まれ、故意に死球を当てられるようなことになりかねません。そのため、得点が入っても、グラウンドに選手たちが倒れこむような行為は慎むといった慣習はありそうです。ただし、得点によってサヨナラ勝ちや優勝を収めた場合は、そのかぎりではなさそうですが。

こうした得点をとったときの選手や監督たちのよろこびようのちがいのほかに、もうひとつ野球とサッカーで、おなじような行為にかかわらず、対照的ととれる場面があります。つづく。

参考資料
SPAIA 2017年4月12日付「Jリーグのデータから見る先制点の重要性」
https://spaia.jp/column/soccer/jleague/3583
Baseball LAB「リーグ情報」
http://www.baseball-lab.jp/league/

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