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社会は「夜型」に否定的な傾向

写真作者:Christopher Cook

サッカーの2018年ワールド杯は、ロシアでおこなわれているため、日本での実況放送は夜から明け方の時間帯となっています。朝早く起きる習慣の人は、睡眠時間が削られる傾向にあるのではないでしょうか。

いっぽうで、日ごろから夜更かしの生活をしている人にとっては、いつも起きている時間帯にサッカーの試合が放送されていることになるので、さほど影響はなさそうです。試合後も興奮して寝つけないという人はいるかもしれませんが……。

朝型の生活の人、夜型の生活の人、そして中間型の生活の人がいるものです。

それぞれの型の人たち、とくに朝型や夜型の人たちには、活動する時間帯の好みがあって、その型に落ちついているという人もたしかにいそうです。「朝のさわやかな時間が好きなので、早起きしています」とか「夜更かしするのが好きなので、遅くまで起きています」とかいった具合に。

しかし、朝型や夜型の生活は、かならずしも嗜好によるものだけではありません。体質的にその型になっているという人もいるのです。

たとえば、体内時計の周期はひとそれぞれですが、24時間よりも長いと、体のリズムが、遅い時間帯へ遅い時間帯へとずれがちです。すると、寝はじめる時間帯が遅くなり、夜型の傾向になってしまうわけです。

社会に目を向けてみると、朝型と夜型どちらの人のほうが、評価が高いかと言えば、朝型のほうではないでしょうか。「早起きは三文の徳」といったことわざもあります。いっぽうで「宵っ張りの朝寝坊」ということわざをよい意味で捉える人はあまりいません。

昔にくらべて緩やかになってきてはいるでしょうが、企業の始業時刻が午前8時30分や、午前9時というところもあります。夜型体質の人にとっては毎日がつらいことでしょう。その会社での仕事のしかたが、体質的に合っていないまま、その会社を辞めるまで無理な生活が続くことになります。

世のなかには、朝型の人も、夜型の人も、だいたいおなじくらいの比率でいるようです。このことからすると、さまざまな仕事のしかたを企業が用意して揃えておくほうが、人びとの力を発揮させることにつながることになるのではないでしょうか。

参考資料
ウェッジ・インフィニティ 2015年2月12日付「『土日よく寝た』は心だけ 
体は寝不足リスクを抱えたまま(5)睡眠の問題」
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/4711
ナショナル・ジオグラフィック「連載 睡眠の都市伝説を斬る 第24回 朝型勤務がダメな理由」
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/web/15/403964/051300007/?P=1
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