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「伝えたいこと」がなくても、定められる

写真作者:Jamie

「なにを伝えたいのか」がわからない記事に対して、読者は「この記事はなにを伝えたいのだろうか」と感じます。なぜなら「なにを伝えたいのか」がわからないからです。

そうした記事ではおそらく、記者が「なにを伝えたいのか」を曖昧にしたまま原稿を書いてしまったか、伝えたいことをたくさん盛りこんでしまったのかのどちらかなのでしょう。

記事というものは、社会で起きたことや、記者が取材したこと、あるいは記者が考えたことなどを伝えるためのものです。ですので「なにを伝えるか」が明確になっていないということは、本来ありえないはずです。伝えたいことがあるから、記事をつくるわけであり、伝えたいことがなければ、記事をつくる必然性がないのですから……。

しかし、実際のところ、記者は「伝えたいこと」をもっていなくても、記事をつくらなければなりません。そうした場面はとても多くあります。得意先や上司から「記事を書くように」と言われて、伝えたいことがなくても書かなければならないという場合が多くあるからです。あるいは、自分で「毎日ブログを書く」ことを課してしまい、伝えたいことがなくても書かなければならないという場合もまれにあるのでしょう。

では、伝えたいことがなくでも、記者が記事をつくらなければらない場合、記者はどうすればよいでしょうか。

その記事で「なにを伝えたいか」を、自分のなかで人工的に定めて、伝えたい“ふり”をすればいいのです。本心から「これを伝えたい」と思えることが、記事をつくるにはもっともよいのでしょうが、「これを伝えたい」と思えることがなくても、「これを伝える」と自分で決めることはできます。

そして、自分で、これからつくっていく記事で「なにを伝えたいのか」が定まったら、それを伝えるためにどう書けばよいのかを考えて、書いていけばよいのです。そうすれば、書くことのすべてが、自分で定めた「伝えたいこと」につながるものとなりますから、全体として「なにを伝えたいか」が明確な記事ができてきます。
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