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乗りもので重力に逆らったまま寝ちがえ


むりな姿勢で長いこと寝たため、首や肩の筋を痛めることを「寝ちがえ」といいます。寝ちがえは一般的に、検査や画像診断などで捉えることができず、明らかな「けが」であるとはいえないようです。日本整形外科学会は「軽い病気と考えてよいと思います」としています。

しかし、寝ちがえると生活に支障をきたすのはたしか。昼間、首を一度たりとも回さずに生活するということはあまりないので、回そうとするたびに「いててて」となります。

寝ちがえの原因にはいろいろなことがいわれているようです。一部の筋肉に血液が行かなくなったため、しこりとなるというもの。筋肉が痙攣、つまりこむら返りを起こしているというもの。また、頚椎のうしろの椎間関節や関節包というところに炎症が起きているというものもあるようです。

自宅の寝床のうえでは寝ちがえになることが多くなくても、バスや電車などの乗りものに長距離、乗っているときに寝ちがえることが多いという人はいるのではないでしょうか。とくに、背もたれが傾くけれど完全に水平にはならないような座席に座ったまま、長いこと寝てしまうと、目覚めたときすでに「いてててて」となっていることはよくあるものです。

寝床するときとちがって、乗りものに乗っているときの首は、地面に置かれるわけではないので、基本的には重力に逆らったままといえます。そうしたなか、首はあらぬ方向へ。首が前方に下がる、背中から前方に下がる、首が横にかしげる、そして背もたれが枕がわりとなり天井を向く、といったようなむりな姿勢が起きるわけです。寝床のうえでの寝ちがいよりも、はるかに高い力が加わっていそうです。

乗りものに乗っているときの寝ちがえによる痛みを避けるには、目覚めたときに勢いよく首をもとに戻さず、ゆっくり戻していくことが大切という話もあります。居眠りから覚めたとき「ここはどこだ」と慌てふためかないようにすることが重要となるでしょうか。そうした落ちつきは、日々の過ごしかた、あるいは性格や気質にもかかってくるのかもしれません。

参考資料
日本整形外科学会「寝違え」
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/sprained_neck.html
All About 健康・医療 「電車の居眠りで首を痛めない眠り方」
https://allabout.co.jp/gm/gc/300039/
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