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科学ジャーナリスト大賞2018、小松恵永さん「依存性当事者が口にするのは『つながり』」
(2018年)5月10日(木)、東京・内幸町のプレスセンタービルで、「科学ジャーナリスト賞2018」の贈呈式が開かれました。

科学ジャーナリスト賞は、日本科学技術ジャーナリスト会議が、科学技術に関する報道や出版、映像などで優れた成績をあげた人を表彰するもの。2006年から始まり、2018年で第13回となります。

今回、「大賞」が1作品に対して1人、また「賞」が3作品に対して4人。また「特別賞」が1作品に対して1人に贈られました。受賞者のスピーチを抜粋します。

大賞は、信濃毎日新聞社編集局「つながりなおす」取材班代表の小松恵永さんに贈られました。2017年1月3日から6月29日まで連載された「つながりなおす 依存症社会」に対してです。


小松恵永さん(手前)

「信濃毎日新聞は、長野県長野市に本社のある地方新聞社です。地元では『信毎(しんまい)』という愛称で読まれています」

「毎年テーマを決めており、2017年のテーマが『依存性』でした。依存症というテーマにはとりくんだことがなく、報道部長が『依存症でやれないか』と提案し、取材班が結成されました」

「(取材先には)最初はみなさん心を開いてくれませんでした。けれども記者たちは足しげく通いました。時間がかかったものの、なんとか取材することができ、連載をスタートしました」

「始めたときは、反響がないのではと思っていましたが、いざ始まってみると、毎日のように反響がきました。それほど依存症に苦しんでいる人が身近にいるのかと驚かされました」

「当事者や家族の方に聞くと、社会での生きづらさがあったり、また、病気ということで、自分の意志ではどうにもならない病気ではあるのだが、それが惹かずに孤立していきます。当事者たちが口にするのは『つながり』です。家族や職場といったところとのつながりが切れていく。それで依存症対象物に頼らざるえないとなっていくわけです」

「一方で、専門家とつながることで、回復の道をたどる人もいます。タイトルについてはたくさん議論しましたが『つながり』をキーワードにして、社価値のいろいろなつながりを築きなおそういうことで決まりました」

「(とりくんできて)これで正しいのかと、自信はありませんでしたが、この壇上にきて、過分な評価をいただいて、このテーマにとりくんでよかったと思っています」

信濃毎日新聞が2018年4月25日に掲載した「信濃毎日新聞の連載に大賞 科学ジャーナリスト会議」の記事はこちらです。
http://www.shinmai.co.jp/news/world/article.php?date=20180425&id=2018042501001678

この連載と関連して、信濃毎日新聞取材班は、2018年2月『依存症からの脱出 つながりを取り戻す』という本を海鳴社から出版しています。海鳴社の案内はこちらです。
http://www.kaimeisha.com/index.php?cmd=read&page=依存症からの脱出&word=つながり
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