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『Rikejoマガジン』休刊、ウェブで「情報をさらにパワーアップしてお届け」と講談社



きのう(2018年)4月28日(土)付のこのブログの記事で取りあげられている講談社の会員誌『Rikejo』が、最新号の第50号をもって休刊となることが、第50号の後付や講談社Rikejoホームページ4月23日(月)の記事でなどで伝えられています。

休刊を伝える23日付の「大切なお知らせ」では、「2010年6月の理系女子応援プロジェクト『Rikejo』のサービス開始以来、たくさんの方にご愛読いただいておりました『Rikejoマガジン』は、2018年4月発行のvol.50をもって、定期刊行を終了させていただくこととなりました。読者の皆様、ならびに関係者の皆様に深く感謝し、心からお礼を申し上げます」とあります。

『Rikejo』マガジンの創刊は2010年6月。月1回の発行頻度で会員登録した人に、無料で配られていました。その後、2か月に1回の発行となり、また紙媒体での配布だけでなく講談社のデジタルサービス「codigi」にも掲載されるなどしてきました。

しかし、無料で会員に届けている以上、発行を維持継続するには、その費用を得る必要があります。『Rikejoマガジン』には、広告や広告記事の数は多くありません。ときに、定期刊行物とはべつに、特定の企業や大学などの組織を紹介する『何々版RIkejo』といった別冊なども刊行されていましたが、そうした副収入的な要素だけで、通常号の刊行をつづけることはできなかったのでしょう。

インターネットのグーグルで「“リケジョ”」と検索すると、該当数は86万8000件になります。『RIkejoマガジン』が創刊されるより前は、おそらく当該数は微々たるものだったでしょう。「リケジョ」ということばが社会で広まり、それとともに「理系女性」の存在がさほどめずらしいものでなくなったという点では、講談社の「リケジョ」事業はひとつの社会的役割を果たしたといえるのかもしれません。

しかし、定期刊行が永らくつづくような「持続可能性」を、この事業は獲得することができなかったわけです。その要因がなんなのかが解明されていく可能性は、ほぼないでしょう。

『Rikejoマガジン』第50号の後付には、「講談社Rikejo事務局」から会員に向けて、つぎの文言があります。

「コンテンツはWEBに移行いたします。(略)新WEBサービスでは幅広い年代の理系女子に向けた情報をさらにパワーアップしてお届けしますので、引き続きよろしくお願いします」

紙媒体以上に「パワーアップ」して、理系女子に向けた情報を今後お届けしていくとのことです。

どのようにパワーアップするのか。「リケジョ」の会員でありつづけてきた人たちや、「リケジョ」にさまざまなかたちで携わってきた人たちは、その結果を待っています。

参考資料
講談社『RIkejoマガジン』第50号「読者の皆様へ」
講談社 Rikejo 2018年4月23日付「【大切なお知らせ】『Rikejoマガジン』定期刊行終了のお知らせ」
http://www.rikejo.jp/news/article/20638.html

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