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「タイムフリー視聴」と収録番組の親和性は高い


ラジオをめぐっては、2010年にインターネットで放送を聴ける「ラジコ」が始まって、聴取者の番組の聴きかたが変わってきたといわれています。

とくに、「タイムフリー視聴」の実験サービスが2016年10月に始まり、プレミアム会員という有料会員になれば、放送された番組を7日以内であればいつでも聴けるようになりました。2017年9月の時点でのプレミアム会員数はおよそ44万人といいます。いまはもっと増えていることが考えられます。

聴く人の嗜好によりけりかもしれませんが、ラジオの番組には「タイムフリー視聴」に合っているものと、かならずしもそうとはいえないものがあるのではないでしょうか。

ラジオ番組には、大きく分けて「生放送」と「収録放送」があります。

生放送では当然ながら「いま」の情報を伝えることが主眼となっており、ニュース、天気予報、交通情報などがひんぱんに流されます。「いま」の情報を伝えるということは、ラジオ番組の大きな特性のひとつといえるでしょう。

しかしながら、昼時の生放送の番組を、夜中に「タイムフリー視聴」によって聴くといった行為には、やはり違和感を覚える利用者もいるのではないでしょうか。番組で使われる効果音は番組ごとに決まっていますから、昼間に聴きなれている効果音が夜に流れてくると、わかっていても「あれれ」となってしまうわけです。

その点、収録番組のほうは、より「タイムフリー視聴」に合っているといえるのではないでしょうか。収録放送は当然ながら、出演者によって「いま」話されているものではありません。そのため、いつ聴いても「過去の時間に話されたもの」という認識があります。本来の放送日時よりあとの日時に聴いても、「いずれにしても収録放送」であるため、生放送の番組を「タイムフリー視聴」で聴くより、違和感は減るわけです。

「ラジコ」の「タイムフリー視聴」を利用する人がこれから増えていけば、生放送で「いまを伝える」番組より、収録で「いつ聴いても違和感を覚えない番組のほうが重視されることになっていくでしょうか。

参考資料
電通報 2017年9月20日付「ラジコ NHKラジオの実験配信を発表」
https://dentsu-ho.com/articles/5478
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