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「森林の“厄介者”が生み出した新たな食材ビジネス」


ウェブニュース「JBpress」で、きょう(2018年)4月20日(金)「森林の“厄介者”が生み出した新たな食材ビジネス 美味しいタケノコと悩ましきタケ(後篇)」という記事が配信されました。

日本の風景には竹林がよくにあうと感じる人も多いでしょうか。しかし、江戸時代より前から、山やまが竹林に覆われていたというわけではなかったようです。日本のタケで主流となっているモウソウチクは18世紀前半の江戸時代、いまの京都府または鹿児島県から、人の手を介して入ってきたとされています。

モウソウチクは、ほかの植物をも侵食する、繁殖力の強い植物であるため、その後、日本で広がっていきました。タケノコのほか竹材として多く利用されたころはまだ、竹林の広がりすぎはあまり問題視されなかったものの、輸入タケノコが増えたり竹材の利用が減ったりしてタケが資源として使われなってくると、竹林の管理が届かなくなり放っておかれるようになりました。

タケの地下茎は地中をどんどん這っていき、そこからタケノコがどんどん芽生えるため、なにもしなければこれからもタケは増えていくばかりです。

なにもしなくてもどんどんタケノコが生えてくるわけです。そして、そのタケノコは食べることができ、食材として売ればお金にもなるわけです。

生のタケノコは何日も放っておくと固くなってしまいます。しかし、加工してメンマのような食品にしておけば、しばらく経ってからも食べることができます。

こうしたことから、いま、生えてくるタケノコを切って、煮て、乾かして「乾タケノコ」にして出荷するという農法が、日本の一部でおこなわれています。JBpressの記事では、愛媛県大洲市で乾タケノコづくりを営む第一人者に話を聞いています。

大洲市をはじめ、愛媛県でつくられている乾タケノコの納入先の大きなひとつは「餃子の王将」の王将フードサービス。ラーメン用のメンマに愛媛県産の乾タケノコが使われているといいます。

いまメンマ向けのタケノコのほとんどは中国をはじめとする海外から輸出されたもの。しかし、中国ではほかの作物への転作が進み、メンマ用タケノコの生産量が落ちてきているともいわれます。

乾タケノコの用途はメンマ以外にも、チャーハンの具材やお菓子など、さまざま考えられそう。需要と供給の均衡がとれれば、国産の乾タケノコがより食べられるようになり、また、放置竹林の問題にも解決の糸口が見いだせるかもしれません。

JBpressの記事「森林の“厄介者”が生み出した新たな食材ビジネス 美味しいタケノコと悩ましきタケ(後篇)」はこちらです。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/52901

前篇では、日本におけるタケノコやタケの歴史をたどっています。「和食で人気の筍、意外と新しかった日本への伝来」はこちらです。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/52827

記事の取材と執筆をしました。
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