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「組織」が集まって「器官」、「器官」の種類のなかに「臓器」

写真作者:Eric Villalba

からだを構成する、ある程度のまとまりを指して、「器官」や「臓器」や「組織」などといいます。「器官臓器組織」などと並べると、かつてあった雑誌『蛋白質核酸酵素』の誌名みたいです。それぞれ、なにを意味しているのでしょうか。

「器官」と「臓器」については、使われている漢字に注目すると、関係性が見えてきます。

どちらも「器」が使われていますが、「器官」は1文字目であるいっぽう、「臓器」は2文字目。「臓器」という熟語を分解すると「“臓”の“器官”」といった解釈ができます。

すると「臓」とはなんなのかが問題となりますが、これは「腸」と書く「はらわた」ということばに近いもよう。国語辞典の「臓」の項目には「はらわた」とあります。「はらわた」とは、「大腸」や「小腸」などの総称です。また「五臓」ということばは「肝臓」「心臓」「脾臓」「肺臓」「腎臓」のことを指します。

これらから、「臓器」は、とくに、大腸や小腸などの腹腔や、心臓や肺臓などの胸腔などにある器官を指すものといえそうです。

つまり、「臓器」と「器官」では、「器官」のほうがより多種類なものを指し、「臓器」はその器官のなかでの限られた種類のものを指すことになります。どちらかといえばですが。

では、「組織」はというと、これは国語辞典によっては、明確に「さらに集まって器官を構成する」とあります。つまり、「組織」は「器官」の一部あるいは構成要素といえるわけです。

以上をまとめると、「『組織』が集まると『器官』になるが、その『器官』のうち、とりわけ腹腔や胸腔などにあるものは『臓器』とよばれることがある」といったことになります。

なお、英語では「組織」は“tissue”、「器官」は“organ”、「臓器」は“internal organs”などといいます。

参考資料
デジタル大辞泉「器官」
https://dictionary.goo.ne.jp/jn/50756/meaning/m2u/器官/
デジタル大辞泉「臓器」
https://dictionary.goo.ne.jp/jn/128231/meaning/m2u/臓器/
デジタル大辞泉「組織」
https://dictionary.goo.ne.jp/jn/130515/meaning/m0u/組織/
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