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子育て中の親ツバメは夜、巣の近くで寝る

写真作者:coniferconifer

今年も夏が近づき、ツバメが子育てに励む季節になりました。

ツバメは渡り鳥。春になると南のほうから北のほうへと渡り、そこで子どもを生み育て、そして秋にまた南のほうと渡っていきます。子どもを生み育てる「北のほう」が、日本列島にあたるわけです。日本には人里や人も多いため、天敵のヘビなどから襲われにくく、ツバメにとっては日本は好都合な土地かもしれません。

昼間、親ツバメはがむしゃらなまでに餌を取ってきては子ツバメたちにあたえつづけます。子ツバメのいる巣から離れていることが多いわけです。では、子育て期間の夜には、親ツバメはどこにいるのでしょうか。

卵から孵って間もないころは、まだ子ツバメは毛が生えていないため、体温が奪われがち。そこで親ツバメも夜に巣に入り、子ツバメたちを温めるといいます。

しかし、餌をあたえられた子ツバメの成長は著しいもの。だんだんと大きくなっていくと、親ツバメが巣に入れないくらい手狭になります。

でも、この段階までいくと、子ツバメの体には毛が生えていて、親に体を温めてもらう必要はなくなります。

そうなると、親は子ツバメのいる巣のけっこう近いところで夜は寝て過ごすようです。

人間でいったら、子どもが大きくなって家が狭くなり、親は家の外に出ざるをえなくなり、庭先に布団を敷いて寝るようなものでしょうか……。いいえ、そういう悲しい状況ではないようです。

卵を生むころになると、巣の近くで寝るようになる親ツバメは多いようです。そんな親ツバメからしてみれば、子育て中も巣の近くで夜を寝て過ごすというのは普通の生活といえそうです。なかには、子ツバメを生む前後のころ、子ツバメ用の巣に入って寝る親ツバメもいるそうではありますが……。

子ツバメに巣立ってもらうために、親ツバメは献身的なまでに毎日を過ごす。ツバメにとってみれば、そのように生きることは体に叩き込まれたしくみと化しているわけです。しかし、そうした姿をはたから人間が見ると、人間の目には愛おしく感じられるものです。

参考資料
大阪市立自然史博物館「大阪府下のツバメの集団ねぐら」
http://www.mus-nh.city.osaka.jp/wada/Roost/swallowroost.html
Yahoo!知恵袋「ツバメについてです。親鳥は夜はヒナと一緒に巣の中で寝るんですか?」
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13130307173
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