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横並びの席で隣人に身を乗りだされると疎外感が高まる

写真作者:Mack Male

長い机、それに椅子がいくつも置いてあり、そこに横一列で人びとが座るような状況はよくあるものです。

食事会では、人びとが横一列に座り、また向かい側にも人びとが横一列に座り、向かいあって会話しながら食事するというのはよくあること。また、就職活動などの集団面接でも人びとが横一列に座ることはあたりまえのようにあります。

そうした席において、「話をするのに困ってしまう」というのは、どのような状況でしょうか。

人びとに“迷惑行為”とまでは思われていないようですが、「となりに座っている人に身を乗りだして話をされる」というのは、じつのところ、かなり困ってしまう状況ではないでしょうか。

たとえば、ある食事会で、手前側に5人が横一列に座り、向かいの奥側にも5人が横一列に座っているとします。

Aさんは、手前側の左端の席。となりには、Bさん、Cさん、Dさん、Eさんと横に並んで座っています。また、Aさんの向かいには、左から順にFさん、Gさん、Hさん、Iさん、Jさんが座っています。

参加者の趣味の話などですこし盛りあがってきて、Aさんは自分も話をしようとします。ところが、右どなりに座っているBさんが、机のほうに身を乗りだします。しかも、寿司屋のカウンター席などでよく見られるように、Bさんは左ひじを机のうえに置き、姿勢をCさん、Dさん、Eさん側に向けて、楽しそうに話しています。

こうなると、Aさんの視界に入るのは、おもにBさんの肩から背中にかけてと、向かいの席のFさんぐらいのみ。

しかも、さらに困ったことに、話を盛りあげる人は、Aさんからもっとも離れた対角線上にいるJさんです。真向かいにいるFさんが盛りあげ役であればまだしも、こうなると、輪から疎外されたまま「……」と黙っているか、あるいは、話に「ああ、それそれ、私も経験あります」などと大きな声で割ってはいるしかありません。

話に割ってはいるのは、なかなか勇気のいるもの。Aさんは、話すに話せず、食事だけでなく疎外感も味わうのみでした。

Bさんが、身を乗りだして、左ひじを机に置いたとしたら、きわめて悪意ある行為といわねばなりません。しかし、人によっては、自分が身を乗りだすことで、会話しづらくなるということに気づいていない人もいそうではあります。

意図的でも無意識的でも、今度、おなじ状況でAさんとBさんの席が入れかわるようなことがあったとき、AさんはBさんをしたらどうでしょうか。

「ああ、これまで自分はおなじように身を乗りだして、となりの人に迷惑をかけていたのだ」と気づく人もいれば、自分がおなじようなことをしているのに気づかず「おい、A、おまえおれの話すじゃまをするな!」とただ怒りだす人もいるかもしれません。
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