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「乳酸菌が効く? 全否定はできない食べる花粉症対策」


ウェブニュース「JBpress」で、きょう(2018年)3月9日(金)「乳酸菌が効く? 全否定はできない食べる花粉症対策 アレルギー性鼻炎に対する食の民間療法(前篇)」という記事が配信されました。

気象予報会社の予想によると、3月中旬は全国的にスギ花粉の飛散量が上りつめる時期といいます。電車のなかや喫茶店などでは、マスクをつけている人が多くいます。

花粉症を患う人にとっては、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの症状をどうにか抑えたいもの。医療機関で診療を受けるのはそのための方法のひとつですが、そこまでせずにどうにかしたいという人もすくなくなさそうです。そこで、「なにか特定の食べものや飲みものを摂れば症状を軽くできるのでは」と考える人もいるでしょう。

では、そうした飲食に花粉症の治療効果はあるのでしょうか。記事では、山梨大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学講座助教の五十嵐賢さんが、研究界でこれまでなされてきた試験の結果などを紹介しながら解説しています。

「ヨーグルト」による民間療法をしているスギ花粉症患者の率は35.1パーセント。「甜茶」では7パーセント以下……。こうした数値が記事で出されています。これらは、五十嵐さんも所属している「山梨環境アレルギー研究会」が山梨県内で実施した実態調査によるもの。

この研究会は、山梨県下の施設に所属する環境アレルギーに関心のある医療関係者・研究者で構成されている会。その目的を「花粉やダニなどの環境アレルギーおよび関連する疾患を中心とした諸問題を総合的に調査・研究し、その啓蒙・指導その他の活動において山梨県内での推進的役割を務め、地域の健康増進に貢献すること」としています。

研究会のホームページの冒頭画面にあるのは、山梨県の衛星画像地図。そこに「韮崎」「甲府」「中央」「南アルプス」「富士川」「身延」「富士吉田」「上野原」と地名があり、クリックすると棒グラフや表によるデータが見えます。これは花粉採集器によるスギ・ヒノキ花粉飛散観測の値。定点観測をすることで、その花粉の飛散量がどのくらい増減しているのかがわかります。

さらに、甲府市での毎年のデータを集計して「甲府市における過去の花粉症飛散状況」のページを掲げ、1985年から2013年までの花粉飛散量の推移をつかめるようにもしています。

このような医療関係者や研究者の有志でなる団体が、花粉症をめぐる患者の実態を把握し、また患者たちに対して情報を提供することで、人びとの花粉症に対する理解が進むという側面も多分にあるようです。

「乳酸菌が効く? 全否定はできない食べる花粉症対策 アレルギー性鼻炎に対する食の民間療法(前篇)」はこちらでどうぞ。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/52525

記事は前後篇によるもの。3月16日(金)に掲載される予定の後篇では、食と花粉症をめぐる話の周辺として、漢方の効果やプラセボ(偽薬)効果の位置づけなどについての話が展開されそうです。
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