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知りたい本人にあらかじめ情報提供してもらうことはありがたい

写真作者:Hungju Lu

知りたい人がいるとき、なんらかの方法でその人を知るための行動に出ます。

よくあるのは、初顔合わせとなる人について、名前だけ聞いているので、インターネットでその人の名前を入れて検索をかけるというものです。インターネット上で顔写真が見られるかもしれませんし、ソーシャル・ネットワーキング・サービスや記事での発言も読めるかもしれません。

また、もの書きがある研究者に取材をすることになったときにも、その研究者の論文や記事などを手に入れて、読んでおくようにします。

ごくまれな例として、知られる側の人のほうから、その目的がかなうような情報があらかじめ提供されるということがあります。たとえば、上の研究者への取材の場合、研究者のほうから取材前に「これらを読んでおいていただくと、私の研究のことがわかると思いますよ」と論文が送られてくるようなものです。

しかし、このような例はそう多くはなく、ありがたいものです。あくまで、知る側の人が、自分で知りたい人の情報を得ておくというのが基本姿勢ではありましょう。

まして、知りたい人のことを知る目的が「その人が信頼に足る人であるかを確かめる」といった不確定要素もふくむものとなると、知られる側から事前に情報を受けるということは、よりまれになりそうです。

たとえば、「あなたに仕事の依頼をしたいのだけれども、あなたに仕事を任せられるかまだよくわからないから、あなたからあなたについての情報を提供してくれますか」という依頼または要請は、どのようなときになりたちうるものでしょうか。

考えられるのは、主従関係がはっきりしている場合でしょうか。たとえば、雇う人が雇われる人に、あらかじめ履歴書を送らせる、といったことはあります。これから雇われるかもしれないという人が、「履歴書をご用意ください」と言われたことに対して、「なんで用意しなければならないんだ」といった違和感はそう起こりますまい。

そうした主従関係がはっきりとしていない場合、知りたい人のことを知るために、その本人にあらかじめ情報提供の依頼や要請をするというのは、高い意思疎通の技術が求められるものかもしれません。
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