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「セイロンカリー」のバナナの葉に包んだスペシャルアンブラ――カレーまみれのアネクドート(105)


スリランカはインド半島の南東、ラッカディブ海に浮かぶ島国。将来インド半島とくっついてしまうかもしれませんが、いまは海を隔てていて独自の文化があります。スリランカのカレーもインドのカレーとは異なります。

スリランカのカレーは、小麦でなく米を主食としたもの。具には肉や魚をよく使います。そして、ココナッツミルクもよく使います。

そんな、スリランカのカレーを日本で“きちんと”食べられる店が大阪にあります。大阪市・南船場の「セイロンカリー」です。セイロンとは、スリランカの昔のよび名。この店はもともと同市内の泉尾にありましたが、2016年に南船場に移転しました。

この店の献立表の最初にあるのが「アンブラ」。「たくさんの副菜とパパダムとカリーを混ぜて食べる」とあります。「パパダム」とは、南アジアで食べられている薄いクラッカーのこと。そして「副菜」としては「マッルン」(炒めもの)、「ポルサンボーラ」(ココナツのふりかけ)、「モージュ」(和えもの)、「アラバドゥマ」(じゃがいもの辛炒め)、「パリップ」(レンズ豆カレー)などの名が連なっています。

さて、この「アンブラ」を特別な料理にした「バナナの葉に包んだスペシャルアンブラ」が、土曜と日曜に「本日のスペシャル」でたまにお目見えすることがあります。冒頭の写真は「スペシャル」のほうのアンブラ。

皿に載ったバナナの葉を開けると、なかからさまざまな副菜が。青バナナや、スリランカの茄子「ノーコール」などの、より現地に近い食材が使われているとのことです。卵やライスもバナナの葉に包まれています。また、賽の目切りの胡瓜やパイナップルなどが入った白い舟形の皿も。

さらに、別皿で一種類のカレーも出されます。写真はマトン(羊肉)のカレー。とろっとしていません。スリランカでは「カレー」とは「煮込み」を指すという話もあります。

献立表の「アンブラ」の説明にあるとおり、これらをすべて混ぜていきます。マトンカレーも上からすべてかけて、スプーンで混ぜ混ぜ。卵は、半熟よりもややかためです。

副菜や具材どうしの境界線はもはやなくなりました。それを口に入れると、それぞれに異なる味の具が調和し、“ただひとつの味”となります。さほど辛くはありません。パイナップルの酸味が味全体のなかでは際だちますが、これも“ただひとつの味”の要素となっています。

スリランカのカレーとの初めての接点を、この店で果たしたという人は、「スリランカのカレーとは、かくも完成度の高い味のものなのか」という印象をもつことになりそうです。

「セイロンカリー」の食べログ情報はこちらです。
https://tabelog.com/osaka/A2701/A270106/27072653/

「スペシャルアンブラ」が「本日のスペシャル」として出される日にちについては、同店のツイッターでご確認ください。
https://twitter.com/ceyloncurry2013
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