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「アジャンタ」のチキンカレー――カレーまみれのアネクドート(101)


日本のカレーは、明治時代に英国からやってきたものとされています。ですので、「元禄何年開業」とか「創業から250年」とかいった老舗はあるはずがありません。

それでも歴史をもったカレー店のカレーは、それなりの風格のようなものを醸しているものです。長きにわたり日本におけるカレー史のなかで生きぬいてきたという実績が風格を感じさせるのかもしれません。

東京・二番町にあるインドカレー店「アジャンタ」のカレーも、そうした風格を感じさせるカレーです。

店のサイトによると、アジャンタの創業は1957(昭和32)年。東京・阿佐ヶ谷で「カレーと珈琲の店 アジャンタ」として始まったといいます。その後、1961(昭和36)年、創業者ジャヤ・ムールティ氏の「より本格的なインド料理のお店を開きたい」という夢から東京・九段北に店を移し「純インド料理店」を始めます。いまの麹町に店を移したのは1985(昭和60)年のこと。

ジャヤ氏は創業前のある日、鶏を1羽、手に入れたそうです。そこで、妻のスジャータ婦人(旧名は淳子さん)や来日していた兄夫婦に、故郷インドでのチキンカレーをふるまいました。鶏肉の旨みがスパイスと絡み合う味に、スジャータ婦人は衝撃を受け、そのできごとからアジャンタのチキンカレーが生まれたといいます。

いま、アジャンタでふるまわれているチキンカレーも大きな鶏肉ふたつが柔らかく煮込まれていて、香辛料をふんだんに使ったカレーソースとよく絡みあっています。そして、このカレーを中心に、ライス、コールスロー、さらには玉ねぎの酢漬け、マンゴーチャツネと、食卓にのっているすべての食べものが一体となり、アジャンタの味を表現しています。

ジャヤ氏が家族にふるまったチキンカレーとはどのようなものだったのでしょう。想像は膨らみますが、いま供されているチキンカレーにその成分が残っているのはたしかなことなのでしょう。

「アジャンタ」のホームページはこちらです。
http://www.ajanta.com

参考資料
アジャンタ「アジャンタについて」
http://www.ajanta.com/history/
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