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「使い心地」を決める大きな要素は「使用者の満足度」


写真作者:Anders Sandberg

道具とは、ものをつくったり、仕事をはかどらせたり、あるいは生活で便利を得たりするためのものです。それぞれの目的をかなえるために、道具を使うわけです。つまり、道具は「使うもの」といえます。

使うものに「使い心地」のよさや悪さがあることは、日々道具を使って暮らしている人びとには直感できるものです。しかし、「使い心地とはなにか」となると、なかなか説明がつきません。

英語には「ユーザビリティ」(usability)という考えかたがあります。よく「使い勝手」や「使いやすさ」と訳されます。「使い心地」と近いことばといえそうです。そして、ユーザビリティには、国際標準化機構によって定義がなされているといいます。

国際標準化機構が定める「ISO9241-11」という国際規格では、ユーザビリティを、「特定の利用状況において、特定の使用者によって、ある製品が、指定された目標を達成するために用いられる際の、有効さ、効率、使用者の満足度」と定義しています。かんたんにいえば、「有効さ」「効率」「使用者の満足度」が、ユーザビリティの要素であるといえそうです。

これらの要素を、「ISO9241-11」は、さらに細かく定義します。

「有効さ」については、「使用者が特定の目標に達成するのに伴なう正確さや完全さ」。「効率」については、「使用者が特定の目標に達成するのに伴なう正確さや完全さとの関連性において費やされる資源」。「満足度」については、「不快からの自由、そして、その製品を使うことにむけての前向きな姿勢」。このような説明がされています。

「使い心地」と「ユーザビリティ」ということばをくらべると、「使い心地」には心理的要素が多分にふくまれていることが、字面からわかります。では、上記の「ユーザビリティ」の定義ではと見てみると、とくに心理的要素が深くかかわっているのが「使用者の満足度」でしょう。

道具を使うのだから「使い心地」にも有効さや効率といった尺度があるはずです。けれども「心地」ということばがあることからすると、その道具を使うときに感じられる有効さや効率もふくめて、「その道具を使っているとき、あるいは使ったあとの満足度」こそが、「使い心地」の大きな要素となるのではないでしょうか。

参考資料
日立製作所 電子行政用語集「ISO9241-11」
http://www.hitachi.co.jp/Div/jkk/glossary/0071.html
アーティス 2010年09月29日付「ユーザビリティとは『使い心地』」
http://www.asobou.co.jp/blog/web/about-usability

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