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「芯」をとってこそ「魚の目」治療
人の動きには、自身が意識していなくても、どこかしらでゆがみやかたよりがあったり、負担がかかったりしているものです。足裏や足指の皮膚にも、ある部分がちょっとずつ当たるような部分が人によってはあります。

すると、皮膚の最外層である角質層という部分がすこしずつ分厚くなっていき、丸い固まりになってしまうことがあります。これは、一般的に「魚の目」とよばれる症状。中心の部分が、魚の眼のようにみえることから、こうよばれます。

足裏や足指は、生活のなかで長いこと地面に接する部分です。そこに、固くなった皮膚の層があれば、足裏のほかの部分よりも圧力がかかり痛くなります。どうにかして魚の目をとりのぞかないと、大きさや固さによっては歩いたり走ったりするたびに痛みを覚えることになってしまいます。

大衆薬で知られているのが「イボコロリ」でしょう。タコやイボのほか、魚の目にも効果があるとされます。便に入った液体を、蓋についた棒で濡らして患部に塗ります。乾くたびに患部に塗っていくと、やがて魚の目が白くなり、まわりのほうから剥がれはじめます。ピンセットで痛みを感じない程度にとりのぞいていくと、魚の目が剥がれるというわけです。



しかし、魚の目をとりのぞけたと思っても、「芯」あるいは「角質柱」とよばれる魚の目の中心部部分を根こそぎとりのぞかないと、その芯の部分からふたたび角質層が厚くなっていき、再発していしまいます。

芯をとりのぞく薬として、ほかに「スピール膏」とよばれる貼り薬もあります。昇華性のある無色針状結晶の有機物質である「サリチル酸」が配合された薬のことで、薬剤を患部にあてがい、そのまわりに保護用パッドを貼って、さらに固定用テープで止めます。

スピール膏による治療では、数日間かけて角質をふやけさせて、魚の目の芯をとりのぞきやすい状態にして、ピンセットなどでとりのぞきます。「すこし痛いけれど、耳垢や角栓がとれたときよりも快感」といった感想もインターネットで見られます。

魚の目ができてしまう、動きのゆがみやかたより、つまり根本的な原因をなくすわけではないものの、芯をとるということは、まさに魚の目の中心を除いてしまうことになるわけです。

参考資料
スーパー大辞林「魚の目」
横山制約「イボコロリ 塗るだけ 液体タイプ」
http://www.ibokorori.com/product/product_01.html
ヘルスケア大学「魚の目(うおのめ)とは?種類と特徴」
http://www.skincare-univ.com/article/011759/
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