科学技術のアネクドート

<< 鳥のコーヒー害虫制御効果は年間1ヘクタールあたり75ドルから310ドル | main | 本にちなんだ講演、「本の内容のまま述べる」は避けるべき >>
「要石」の存在のような種も、「傘」の存在のような種も
自然界のある地域にすんでいる生きもの全体と、それらの生活にかかわる環境的な要因を合わせて「生態系」といいます。生きもののなかには、生態系が保たれることを考えたとき、とりわけ重要な種というものあるようです。

たとえば、海にすむ哺乳類のラッコは、たくさんのウニを食べて暮らしています。それにより、ウニが増えることがある程度、抑えられています。


ラッコ

しかし、もしラッコがその場からいなくなると、ウニが餌の海藻を食べすぎることになり、海底に生えていた海藻がなくなってしまうなど、生態系が荒廃してしまうとされます。

すると、海藻を餌にしていたウニ以外の生きものもそこでは生きられなくなり、結局なにもいなくなってしまいます。

こうした連鎖的な影響があることから、ウニを食べるラッコの存在は、その生態系を保つためにとても大切になるというわけです。こうした、生態系におよぼす影響が大きな種は、橋の迫持のいただきに嵌められている要石とおなじく、もしなくなってしまうと全体が崩れてしまうことから、「キーストーン種」とよばれています。

また、餌など生きるための資源を、広い面積から得る必要がある種もあります。たとえば、ツキノワグマ、ヒグマ、オオタカ、イヌワシなどです。


オオタカ

こうした種が生きられる自然環境を守ることは、結果的にその生息域にいるほかの種を守ることにつながります。こうした広い面積を使って生きる種を「傘」にたとえて「アンブレラ種」とよばれることがあります。アンブレラ種が生きる地域が守られれば、“傘下”で暮らす種も守られるというわけです。

参考資料
EICネット「キーストーン種」
http://www.eic.or.jp/ecoterm/?act=view&serial=567
EICネット「アンブレラ種」
http://www.eic.or.jp/ecoterm/?act=view&serial=99
| - | 23:59 | comments(0) | trackbacks(0)
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://sci-tech.jugem.jp/trackback/4198
トラックバック
CALENDAR
S M T W T F S
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
<< December 2017 >>
SPONSORED LINKS
RECOMMEND
フェルマーの最終定理―ピュタゴラスに始まり、ワイルズが証明するまで
フェルマーの最終定理―ピュタゴラスに始まり、ワイルズが証明するまで (JUGEMレビュー »)
サイモン シン, Simon Singh, 青木 薫
数学の大難問「フェルマーの最終定理」が世に出されてから解決にいたるまでの350年。数々の数学者の激闘を追ったノンフィクション。
SELECTED ENTRIES
ARCHIVES
RECENT COMMENT
RECENT TRACKBACK
amazon.co.jp
Billboard by Google
モバイル
qrcode
PROFILE