科学技術のアネクドート

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「モジャカレー新大阪本店」のネギビーフカレー――カレーまみれのアネクドート(90)


刻み長ねぎというと、そばやうどんなど、日本にゆかりの深い主食級の食べものにかける薬味という印象が強くあります。緑がかった色を目で、ほんのりつんとした香りを鼻で、また甘みと苦みのほどよくまざった味を舌で感じ、素のそばやうどんにアクセントを加えます。

もっぱら刻み長ねぎは、和食感の強い食べものの薬味として使われます。では、カレーのうえにかけたら、それも手でひとつかみするくらいの量をかけたら、刻み長ねぎとカレーはどうなるでしょう。

JR新大阪駅の建てものの1階「味の小路」には、「モジャカレー新大阪本店」があります。「当店人気No.1!!」とモジャカレーのホームページで謳っているのは、「ネギビーフカレー」。

プレーンなカレーライスの頂上に、刻み長ネギと牛ばら肉がほぼ等量で乗っかっています。また、卓上の容器に入っている福神漬、それにらっきょうも無料では10個まで乗せることができます。

刻み長ねぎは、もっぱら青い部分のほうが使われています。白い部分より控えめながらも、一般的に青い部分にも風味はあるもの。ただし、このネギビーフカレーの場合、もうひとつ、カレールゥという風味の強い食材があります。強い風味どうしの同舟、いったいどうなるか……。

刻み長ねぎとカレールゥのうち、風味がより前面に出るのはカレールゥのほうです。ホームページによると、ルゥは「フルーツ、野菜、そして本場のスパイス20種類を独自の配合でブレンド」したもの。大盛りの刻み長ネギは強い印象をあたえますが、手間のかけ具合という点ではルゥも特筆に値します。果物、野菜、香辛料の多くを混ぜてよく煮こんだからこそのルゥなのでしょう。

刻み長ネギは青々としたやしゃきしゃきの歯ざわりで印象をあたえるものの、風味では自己主張することなくルゥに主役の座を譲っています。ルゥにまじわれば、刻み長ねぎもカレーの具材のひとつに。しかし、その存在感は牛ばら肉とおなじかそれ以上といえるでしょう。

モジャカレーの店主は、大阪生まれのバングラデシュ人「ビッラルさん」。日本人が好むカレーの味を研究しつづけているとのこと。日本人は、刻み長ねぎといえば和風の食べものの薬味であると、つい結びつけてしまうもの。それをカレーの食材にするという発想は、日本人のあいだでそうかんたんに起きるものではありません。

「モジャカレー」のホームページはこちらです。
http://mojacurry.jp
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