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「川島酒造」の酒蔵秘伝大吟醸酒粕カレー――カレーまみれのアネクドート(72)


レトルトカレーは、お土産品としてとても“有能”な商品といえます。カレーそのものが万人の好きな食べものであるほか、レトルト食品であるため保存がきき、また費用もさほど高くつかないといった利点があります。そのため、いまや47都道府県で「ご当地レトルトカレー」の見られないところはありません。

滋賀県の琵琶湖の西岸に位置する高島市には、「酒蔵秘伝大吟醸酒粕カレー」というご当地レトルトカレーがあります。高島市新旭町旭にある川島酒造という酒蔵が売っているレトルトカレーです。

レトルトカレーの箱の裏側には、つぎのような説明が書かれています。

「近江の湖西路は、比良連峰を遥かにのぞむ風光明媚な土地柄。清酒松の花はこの恵まれた自然の中で創業以来150年余りたえず飲む人の健康を考え、本物の味を求めて酒造り一筋に歩んでいる蔵元です。又地域文化の守り手でありたいと願っております。そのような蔵元が丹精込めて作った『酒造秘伝 大吟醸 酒粕カレー』をぜひご賞味ください」

ほとんどが、酒粕カレーの説明でなく、この酒蔵についての自己紹介になっていますが……。orz。

川島酒造の創業は1865(慶応元)年。白米を50%以下まで精米してつくる大吟醸「松の花」を売りにしています。琵琶湖に注ぎこむ清らかな水と、地元の「山田錦」や「玉栄」などの米でつくります。

酒粕は、酒の製造工程のなかで、発酵後のもろみを漉して絞りとった残りかすのこと。この酒粕を大胆にもカレールゥのなかに混ぜこんだのが、「酒粕カレー」です。

「酒粕カレー」の実際の風味はどうでしょう。まず、スプーンでカレーを口に入れるよりすぐ前の段階で、酒粕の香りが鼻へと届きます。そして、口の中にカレーを入れても若干の酒粕の味を感じられます。

しかし、基本はカレーですので、その後は、玉ねぎやチキンエキス、ビーフエキスなどの入った通常のカレールゥの風味が届いてきます。さながら酒粕の風味は、”隠れているかいないかというくらいの隠し味”といったところ。

酒粕を入れることが、カレーの味の質を高めることにつながるかどうかは議論の分かれるところかもしれません。たとえば、いつも食べるすべてのカレーを酒粕入りにしたら、人はカレーをもっと食べるようになるか、食べなくなるか。後者かもしれません。

しかし、そのことと、ご当地カレーとして特徴があることとはべつの話です。おみやげとして、買った人が人に渡して「酒粕が入っているんだ」と話題になり、もらった人がつくって「酒粕が入っているな」と感じることができれば、ご当地カレーとしての存在感は十分にあるものといえましょう。

「酒蔵秘伝大吟醸酒粕カレー」は、川島酒造店頭のほか、ぐるなび食市場などで買うことができます。ぐるなび食市場のページはこちらです。
http://shop.gnavi.co.jp/matsu87/f-001/
川島酒造のホームページはこちらです(「酒粕カレー」の話は見当たりませんが)。
http://www.matsu87.jp
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