科学技術のアネクドート

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私たちはみな“科学をする人”


「科学者」というと、多くの人は「特別な分野で仕事をしている人びと」と思うかもしれません。しかし、科学的な考えかたや行いかたでものごとにとりくんでいる人を、広い意味での科学者と考えれば、子どももおとなもみな科学者である資格をもっているといえます。

なにが「科学的」なのかということが問題になります。多くの人びとは科学的ということに対して、あまり分析することがありません。

米国のノースカロライナ自然科学博物館は、『シェアリング・サイエンス 子どもを科学者や技術者と結びつける』という本で、科学的な行いをつぎのように分解しています。

「観察」。見たり、触れたり、嗅いだり、味見したり、聴いたりといった、語感を使った行為がかかわっています。

「実験」。なにかを変えてそれがどうなるかを見るなどします。

「協力」。ものごとを行ううえで、仲間とともに行うということです。これも、いまの多くの人が研究や開発にかかわる科学においては大切なこととされています。

「記録」。観察や実験したことを書きとめておくわけです。

「計測」。ものさし、定規、ストップウォッチ、計量器などを使って、量をはかります。

「整理と分類」。色、大きさ、形、重さなどで、特徴をふりわけていきます。

「比較」。もっとも速いもの、もっとも大きなもの、もっとも遠いものなどを見ていきます。

「分析」。なにがもっとも際だって起きているかなどを調べます。

「情報共有」。まわりの人に「こんなことがわかりました」と伝えます。

すでに実践している人もいるかもしれませんが、理科の授業を受けもっている先生などは、科学的な行いを分類しようとすればこうなるということを意識して生徒に接すると、学ばせかたが変わってくるのかもしれません。

さらに、教育現場だけでなく、ふつうに暮らす市民にとっても、いわゆる科学リテラシーを身につけて生活するのに、これらの分類があるという考えかたは大切かもしれません。

参考文献
North Carolina Museum of Life and Science “Sharing Science: Linking Students with Scientists and Engineers : a Survival Guide for Teachers”
Arthur A. Carin “Teaching Modern Science”
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