科学技術のアネクドート

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「三品食堂」のカツカレー――カレーまみれのアネクドート(51)


早稲田大学のまわりの学生街といえば、大隈講堂前から都電早稲田駅へと抜ける通りが学生たちの定番で、通称で「ママキムチ・ストリート」などとよばれています。

しかし、この通りとはキャンパスを隔てて反対側にある、西早稲田交差点から教育学部の西門にかけての通りも学生街の風情を残しています。

その、西門の目と鼻の先にあるのが、三品食堂。「B級グルメ」ということばが世に出はじめるまえからB級グルメを貫きつづけてきた、学生街の食堂です。

早稲田大学のスクールカラーとおなじ臙脂色ののれんをくぐると、置かれてあるのは木の細長いテーブルと、簡易なつくりの丸椅子。基本の献立が、牛めし、カレーライス、カツライスしかないことから「三品」という屋号がついたといわれるこの店では、大きな食卓など必要ないかもしれません。

“三品”の一品であるカレーライスには、「大」「中」などの量のほかに、単なるカレーライスか、カツの入ったカツカレーにするかを選べます。

白い皿にライスがそそっとよそわれ、ライスの上にそこそこの厚さのカツがちょんと乗せられ、そしてカレールゥがとろとろっとかけられています。

カツ以外の具は、ふつうの大きさの豚肉がいくつか。ルゥはカレー粉に小麦粉をたっぷり入れたようなぽてぽてしたもの。ルゥはまるで辛くありません。激辛の味が隆盛の時代に泰然としています。

客は銀色のスプーンの側面でカツをちぎりちぎりしながら食べていきます。福神漬けもふつうにあります。

非の打ちどころがないくらい、奇をてらわないカレーライスです。いや、ライスカレーというよびかたのほうが、ふさわしいかもしれません。

創業昭和40年。早稲田大学の校舎はつぎつぎと建てかわっても、三品食堂のたたずまいはしばらく変わりそうにはありません。

三品食堂の食べログ情報はこちらです。
http://tabelog.com/tokyo/A1305/A130504/13000050/
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