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2020年に世界シェア4割目指すとも、韓国ポスコ――リチウムイオン電池負極材のメーカー動向(12)


海外のリチウムイオン電池負極材メーカーでは、韓国のポスコが注目されます。

ポスコは韓国最大規模の製鉄企業です。熱延鋼板、厚板、線材、冷延鋼板、電気鋼板、ステンレススチールといった各種金属材料の製造などをおこなっています。

1973年、日韓基本条約による対日請求権資金と、八幡製鉄および富士製鐵(2社は1970年に合併して新日本製鉄、いまの新日鉄住金に)それに日本鋼管(いまのJFEスチール)による技術支援により、国営企業として設立されました。設立当時の社名は「浦項総合製鉄」。

その後、同社は事業を拡大して、2000年には民営化を果たし、ニューヨーク、ロンドン、東京の証券取引所で上場もしています。

2011年5月に、ポスコがリチウムイオン電池負極材事業に進出することがわかりました。忠清南道燕岐に年間の生産能力2400トン規模の工場を段階的に新設し、新工場をグループ会社のポスコケムテックが着工。投資額は190億ウォンです。

ポスコケムテックは、ポスコから負極材の主原料になるコールタールという物質の供給を受けることができます。コールタールは、石炭から石炭ガスやコークスをつくるときに生じる黒くて粘り気のある油状物質のこと。

韓国の経済報道によると、ポスコケムテックはロードマップ(計画表)をまとめており、実際に負極材を生産するのは2014年からとされます。そして2020年には世界シェア4割を目指すといいます。

なお、ポスコは三菱商事ともコールタールの供給契約を結んでおり、ポスコの生産するコールタールを三菱商事が受けます。つづく。

参考記事
日本経済新聞 2011年5月16日付「リチウムイオン電池材料、ポスコが参入、韓国に年産2400トン工場」
ソウルジャパンクラブ「ポスコが二次電池素材分野で日本企業と協力(KRN)」
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