科学技術のアネクドート

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「スパイスロード」の一番星カレー――カレーまみれのアネクドート(42)


福岡の中心街、天神から西鉄に乗って2駅。西鉄平尾駅で降りて百年橋通りを東へ500メートル。マンションの一角を左に曲がります。

この道順は、インドカレーの店として呼び声の高い「スパイスロード」を来訪するためのもの。店に看板はありません。でもスパイスの香りで「ここか」とわかります。

店のドアに貼られているのは、「うまさ優先 今月いっぱい八百円 一番星カレー」の貼り紙。店のなかに入ると、目に飛び込むのがピンク色の壁。そして、厨房で座って客待ちをしているマスター。

「きょうは800円のカレーだけですけれど、いいですか」とマスターは客がくるたびに確認します。ほかのメニューはなし。マスターが研究開発したカレー1品を、客は食します。ただし、ライスは白いふつうのライスのほか、“黄金のライス”、さらに“ハーフ・アンド・ハーフ”まで選べます。漬物もらっきょうとパパイヤ漬けを選べます。

1品のみだからかマスターの手際はよく、「きょうは800円のカレーだけですけれど、いいですか」から3分ほどで一番星カレーが出されます。

店の内装は歓楽街のパブのごとし。いっぽうで、出されるカレーは上品そのもの。タージマハルを連想させるような白くて丸い皿のくぼみにはカレールゥ。鶏のもも肉が行儀よくみっつ並んでいます。その奥には、白と黄金でわけられたライスの小山。頂には、らっきょうがふたつ、自己主張することなく乗せられています。

ルゥの味は、食べはじめから辛さが口を襲うようなことはなく、何種類ものスパイスがあとになって効いてくる“じわじわ系”です。味のバランスは、マスターが研究を重ねた末のものなのでしょう。べつの時期には「インド修行カレー」なるメニューも出されていました。

店の雰囲気を味わい、マスター入魂のカレーを味わう。昼の短い時間、数坪の狭い店はもはや別世界。二重の味わいを経験した客は店を出て、いつもの福岡の街へと戻っていきます。

「スパイスロード」の食べログ情報はこちら。
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