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オゾン層を破壊するフロンを破壊


地球の空は、オゾンがたくさん含まれている層があります。地上1万メートルから5万メートルぐらいの層で、なかでも2万5000メートルあたりがもっともオゾンが濃くなっています。

濃いオゾンにじかに触れると眼や肺などによくない影響があるものの、遠くの空にあるオゾンは人をまもってくれます。太陽からの有害な紫外線をオゾン層が吸収してくれるからです。

このオゾン層を破壊する物質として知られるのが、フロン類。フッ素と炭素でできた化合物で、フルオロカーボンともよばれています。

フロンのなかでも、クロロフルオロカーボン(CFC)、ハイドロクロロフルオロカーボン(HCFC)、ハイドロフルオロカーボン(HFC)の3種類は、かつては冷蔵庫やエアコンの冷媒として、また精密機器の洗浄剤として使われていました。

しかし、このフロン類がオゾン層を破壊する元凶だということがわかりました。1987年には「オゾン層を破壊する物質に関するモントリオール議定書」という条約が採択され、フロン類をつくったり使ったりすること規制されました。

オゾン層を破壊するフロン類をこれまでつくりつづけてきた過去があります。これらのつくってしまったフロンを放っておかず処理する必要があります。

フロン類を処理する方法としてあるのが、まず回収すること。フロンが使われていた冷蔵庫やエアコンから、液状のフロンを抜き出します。フロン回収業者もあります。

では回収したフロン類をどうするか。つぎに行われるのが「フロンを破壊する」という作業です。オゾン層を破壊するフロンをさらに破壊するわけです。

フロン類をとても高い温度で熱するとフロン類は分解していきます。この作業が「破壊」とよばれるもの。破壊されたフロンをフッ化カルシウムなどのべつの物質として回収することにより、無害化をはかることができます。

フロンの「回収業者」があるように、フロンの「破壊業者」もいます。フロンに限っていえば、“破壊活動”はおおいにすすめられているところです。

参考文献
新エネルギー・産業技術総合開発機構「京都議定書目標達成計画に対応したフロン類等の削減技術」

参考ホームページ
EICネット「フロン回収・破壊法」
クリーンセンター「フロン回収・処理」
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