2006.07.28 Friday
ブログの実名性と匿名性

内幸町の日本記者クラブで行われた、日本科学技術ジャーナリスト会議の月例会に出席。
ゲストは毎日新聞科学環境部の元村有希子記者。毎日新聞の看板企画「理系白書」における大黒柱的存在の記者です。第1回科学ジャーナリスト賞では大賞を受賞しました。
単行本にもなった科学環境欄「理系白書」もさることながら、元村さんが一人で記事を書き続けている「理系白書ブログ」も話題の的。「業務命令ではじめた」ところ、開始当初は1日20人ぐらいのアクセス数だったそうですが、いまや1日5000人。大人気ブログとなりました。こんなに人気になるとは社の誰もが予想していなかったようで、いまも理系白書ブログは、元村さんの個人ブログのようでありながら、毎日新聞の名物にもなっているという、不思議な位置づけのブログのようです。
毎日新聞は、記者の名前を記事に出す「署名記事」の掲載を国内の他紙に先駆けてはじめました。当然、理系白書ブログも、元村さんは本名で記事を書いています。
ただ、ブログにおける「実名性と匿名性」といった問題には考えるところがかなりあるよう。読者からのコメントはほぼすべて匿名のため、自由闊達なコメントがある反面、アンフェアと感じられるようなコメントもあり、「実名vs.匿名」の構図には限界も感じるとのこと。
欧米のブログに比べて、日本のブログは、コメントを寄せる読者もブログの運営者も、本名を明かさない率が高いというデータもあるそうです。
存在感ほぼ皆無ながら、私も雑誌やブログでは実名を出している存在。責任をもって書くとかいったことは、正直あまり深く考えたことはありません。自分の名前を売り込むだけの目的です。有名になったらなったで、いろいろと考えることは出てくるのでしょう。
元村さんの“フツーさ”がかえって印象的でした。大学でも文系より(臨床心理学)の出身とのこと。そのフツーさが、社会一般に対する人気の理由なのかも、と思いました。
元村さんが日々更新。毎日新聞「理系白書ブログ」はこちら。
http://rikei.spaces.msn.com/
