2010.12.03 Friday
“遅れて来た”日産自動車、“満を持して”リーフ
日産自動車は(2010年)12月3日(金)、横浜市高島の本社で電気自動車「リーフ」のお披露目をしました。ホームページでもニュースとして発表しています。
電気自動車は、ガソリンやガソリンで動くエンジンを使わず、代わりに電気とモーターで動く自動車です。これまでのトヨタ「プリウス」やホンダ「インサイト」などのハイブリッド車では、ガソリンと電気の両方が使われていましたが、電気自動車のエネルギー源は電気のみ。
当然ながら、リーフを給油所へ向かわせる必要がありません。エネルギーが少なくなれば、充電のためのコンセントがある場所へと向かうことになります。
充電には、8時間かけて100%を満たす「普通充電」と、30分で80%を満たす「急速充電」の2種類があります。
普通充電ポートにコネクタが挿されている。左の円形の筒が高速充電ポート
日産自動車は、これまで国内外などで充電設備の試用を含めた実証実験を行ってきました。今回の発表時点で、日本にはふつう充電できる店舗が2,200か所ほど、急速充電ができる店舗が200か所ほどとなっています。
街なかの充電できる店舗に行かなくても充電をすることはできます。住宅で充電をするのです。「充電プラグをコンセントに挿し、車の充電ポートリッドを開いて充電コネクターをポートに挿す。ご自宅での充電の操作はこれだけです」と、充電の気軽さをうたっています。
ただし、家やマクドナルドにあるような、携帯電話やコンピュータの充電をするような二口コンセントを使うことはできません。電気自動車充電用の新型コンセントに充電用プラグを挿す必要があります。
新たに専用充電設備を家に導入する場合、かかる費用は10万4000円。2日間で工事は行われます。リーフそのものの価格は384万円8250円から。神経経済学的には、この額に10万円とちょっとを上乗せしても、あまり大きな負担と思わないのかもしれません。
トヨタもホンダもハイブリッド車のほかに、電気自動車としては、2009年に富士重工業が「プラグインステラ」を、また、三菱自動車が「iミーブ」を先に発売していました。2010年12月20日の発売にこぎつけた日産自動車。「遅れての発売」といわれるか、「満を持しての発売」といわれるかは、購買者やメディアの評価にもよるのかもしれません。
日産自動車のニュース発表「ゼロ・エミッションの電気自動車(EV)『日産リーフ』を発売」はこちら。
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