科学技術のアネクドート

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「カレー屋パク森」のパク森カレー――カレーまみれのアネクドート(26)
中盛り

典型的なインドカレーや欧風カレーなどとは一線を画し、独自性をうちだすカレーがあります。東京・九段南に本店を置く「カレー屋パク森」の「パク森カレー」もそのひとつ。

ご飯が円形に盛られます。その上に、ひき肉入りのルゥを煮詰めたドライカレーが乗っかります。いっぽう、ご飯の横には、とろとろに煮込まれたルゥがかけられています。白いひとつの皿で、ドライカレーとルゥカレーのふたつを味わいます。

ドライカレーの香りが鼻に届くより前に、わずかに味噌のような風味が来ます。口に入れてからは、ひき肉の触感にくらべ、カレーのルゥのしっかりした味が強し。ご飯とドライカレーの盛りの厚さは4対1ほど。この比が、口のなかでの全体のバランスを保ちます。

ルゥカレーのほうも忘れてはなりません。野菜などの具材はよく煮込まれて、ほぼ完全にルゥに溶けこんでいます。ご飯がすべてドライカレーに隠れているため、ルゥカレーとご飯をいっしょに食べるときは、ドライカレーも加わることになります。

しかし、ルゥカレーとドライカレーはけんかをおこしません。口のなかですぐ、ふたつのカレーのボーダーレス化がおきます。しっかりした風味のスパイスが、ふたつのカレーの束ね役となっているのでしょう。

パク森は、「いろんな国のいろんなカレーのいろんな美味しさを追求したら、こんなカレーになりました」と、結果としてパク森カレーが完成したことを謳っています。「野菜、フルーツ、スパイスをふんだんに使って納得のいくまで炒めて煮込んだ日本人の口にあったオリジナリティ豊かなカレーです」。

ドライカレーとルゥカレーの二本立てという形式で独自性を出すパク森カレー。しかし、客の舌が肥える時代、ただ形式がめずらしいだけでは長つづきはしません。味で勝負するための形式なのですね。

「カレー屋パク森」のホームページはこちら。
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