科学技術のアネクドート

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「キッチン南海」のカレーライス――カレーまみれのアネクドート(22)


背広を脱いだサラリーマンが汗を拭いながらスポーツ新聞をよんだり、学生が古本屋で買ったばかりの文庫をよんでいたり。気どらない洋食屋が、東京・神田神保町にある「キッチン南海」です。

店を入ると狭い通路とカウンター。その奥に4人がけのテーブルがありますが、一人客が相席で座っていることもしばしば。店のなかは、カウンターごしの厨房でコックがフライパンで肉を炒めている音が響きわたるばかりです。

洋食屋のカレーライスというと、ハンバーグや揚げものなどがならぶ献立の“脇をかためる”存在になりがちです。キッチン南海のカレーライスはそうではありません。客は、しょうが焼きとフライの定食を注文するか、カレーライスやカツカレーなどのカレー類を注文するか、大きくふたつにわかれています。

キッチン南海のカレーライスは、これまた気どらないカレーライス。大皿に盛られたライスにルウがたっぷりと掛けられる、ただこれだけです。

はじめてカレーライスを頼む客は、ルウの色に驚くことでしょう。典条の白色灯に照らされたルウが黒光りしています。カウンターにおいてある揚げもの用のソースとくらべても遜色ないほどの色の濃さです。

ところが味のほうはソースっぽくありません。色ほどにこてこてもしていません。辛さでいえば中辛。辛さよりもコクで味わわせるカレーです。気持ちやわらかめのライスとの相性もよし。

キッチン南海に足しげくかよう客は、きょうもまた店の前で考えているかもしれません。「きょうは、しょうが焼きで行くか、それともカレーにするか」と。

キッチン南海神保町店の情報は、こちらで。
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