科学技術のアネクドート

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言い間違いにもいろいろ


「言い間違い」の種類のうち、典型的な二種を考えてみたいと思います。

一つ目は、インプットのときにエラーを起こしているタイプの言い間違い。

ガンダムの主人公、アムロが密かに恋いこがれていたのが女性中尉の「マチルダ」さんでした。アムロが寄せていた仄かな想いはけっきょく告白されないまま、マチルダさんはドムにやられて戦死してしまいます。アムロは心の中で、こう叫びます。

マチルダさん。マチルダさん。マチルダさーん。

さて私の知人で、ガンダムの原作を見た経験のある人物は、かつて「マチルダ」さんのことを、こともあろうに「チダルマ」さんと言っていました。

チダルマさん。チダルマさん。チダルマさーん。orz

また、私の高校時代のクラスメートが、現代文の授業で魯迅の『故郷』に出てくる人物「アマ」を、すべて「マア」として、最後まで朗読しきった覚えがあります。

この種の言い間違いは、音声からのインプットではなく、むしろ文字を視覚でインプットするときのエラーによるものでしょう。

インプットの際の言い間違いに対して、アウトプットの際の言い間違いも存在します。人間の脳の処理能力の限界を示すような言い間違いです。

TBS夕方の長寿番組『ニュースの森』で、かつてメインキャスターだった荒川強啓アナウンサーが、ニュース原稿に出てくる「大江健三郎(おおえけんざぶろう)」のことを言い間違えて、「おおえけんらぶぞう」と読んでいました。

似た例では、「ラグビーラグビーラグビー」を何回も言っていると、そのうち「ラブギー」と言ってしまうことがあります。

「おおえけんらぶぞう」と「らぶぎー」に共通しているのは、どちらも「ぶ」や「ぐ」といった濁点が関係しているということ。この手の言い間違いは、おそらく脳内の発音処理能力などが関連しているものと思われます。

言語学や脳科学の世界では、この手の言い間違いを論じている研究もあるのでしょうね。
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