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宮本拓海さん、東京23区タヌキ目撃情報334件を報告


動物ジャーナリストの宮本拓海さんがこのたび、東京23区のタヌキの
目撃情報についての新しい報告書をつくりました。

宮本さんは、数年前から東京に暮らす野生のタヌキの実態を追い求めています。宮本さんの活動に触発を受けたらしいNHKが「ダーウィンが来た!」で東京のタヌキの暮らしぶりを紹介する番組を放送するなどもしました。路面電車の脇を歩くタヌキの様子などが映し出されました。また宮本さん自身も『タヌキたちのびっくり東京生活』という著書を出しています。

今回の宮本さんの報告は、2006年から2008年にかけて寄せられた「タヌキをこんなところで見ました」といった目撃情報をまとめたもの。情報の数は334件にもなります。宮本さん本人や、仲間のプロナチュラリスト佐々木洋さんたちが目撃したものも数十件ありますが、多くは宮本さんがホームページで呼び掛けをしたところ集まった市民からの情報です。

東京23区別の情報件数は、とくに23区在住の方にとっては気になるところでしょう。宮本さんの報告では次のような件数になりました。

 練馬区  55件
 板橋区  53件
 杉並区  42件
 文京区  30件
 世田谷区 30件
 中野区  28件
 新宿区  25件
 北区   16件
 豊島区  13件
 足立区  11件
 渋谷区  10件
 千代田区 9件
(以下、港区、目黒区、大田区、葛飾区が2件、台東区、江東区、荒川区、江戸川区が1件、中央区、墨田区、品川区は0件)

こうした区別の情報の他に、2キロ×2キロの地域で区切ったメッシュ地図も報告の目玉になっています。

それぞれの区での目撃情報に対する解説が興味深いところ。たとえば渋谷区で10件の情報が寄せられた点に「意外と多いものだ」と驚く方も多いかもしれません。

宮本さんは「渋谷区での目撃は山手通りの西側に集中している。目撃情報が極めて少ないが、明治神宮、新宿御苑(南側が渋谷区)にもタヌキが生息しているのは確実である」とコメントしています。山手通りの西側といえば、東京大学駒場キャンパスや駒場公園などに広い緑地があります。

また、23区でもど真ん中の千代田区も9件の情報が寄せられました。宮本さんは「目撃の多くは皇居とその周辺のものだが、永田町などでも目撃されている」としています。永田町の周辺には国会議事堂前の緑地や、日枝神社などにわずかな緑があります。国会議事堂ないを歩く政治家の姿をしたタヌキではありますまい。

宮本さんの活動や放送局の番組などにより、東京にタヌキが棲息していることは徐々に知られるようになってきました。しかし、まだまだこの話をすると驚く方も多いことでしょう。東京にも緑地や寺社仏閣などの緑があること、それにタヌキの生存力は意外なほど強いことが大きな要因なのでしょう。

最後に、「東京タヌキたちの平穏な生活が続くことを祈りたい」の一言で報告は締めくくられています。

動物ジャーナリスト宮本拓海さんの報告「東京都23区内のタヌキの目撃分布(2009年1月版)」はこちら。
http://tokyotanuki.jp/tanuki0901.htm
同時に、「東京都23区内のハクビシンおよびアライグマの目撃分布(2009年1月版)」も発表しています。こちら。
http://tokyotanuki.jp/tanuki0901b.htm
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