科学技術のアネクドート

2017年から2018年にかけての冬は寒かった



2018年も12月中旬になり、ようやく冬の寒さが全国的に訪れるようになりました。日本海側では大雪となっている地域もあります。

冬は毎年やってきます。昨期の冬はどんな冬だったでしょう。寒かったでしょうか、暖かったでしょうか。雨や雪は多かったでしょうか。

多くの人は、1年前の気候がどうだったかといったことを忘れがちです。2年前、3年前……となればなおさら……。

情報によると、2017年から2018年にかけての冬は「かなり寒かった」といえます。とくに西日本では12月、1月、さらに2月上旬ごろにかけて、平均気温を3度以上も下まわる日が多くありました。

西日本ほどではないものの、東日本も寒さがつづきました。ここ20年ほど、東京で「冬日」つまり氷点下を記録することはめったにありませんでした。しかし、2017年から2018年にかけては冬日が22日もありました。これほどの多さは1983年から1984年にかけての32回以来。とくに1月22日から29日にかけて、東京では8日連続の氷点下となりました。1月下旬、名古屋でも9日連続、大阪でも5日連続、氷点下でしたが。

どうでしょうか。だんだんと昨期の記憶がよみがえってきたでしょうか。

今期はどうなるでしょうか。2018年から2019年にかけての冬は、東日本から西日本では暖冬になる可能性が高いという予報を気象庁は出しています。今期、ペルー沖の海水温が南東貿易風によって上昇する「エルニーニョ」が発生していることを踏まえての予報のようです。

とはいえ、実際に暖冬になったとしても、多くの人は来年、再来年と時が経てば、「2018年から2019年にかけての気候はどうだったけか。暖かかったんだっけ、寒かったんだっけ」と忘れてしまうのではないでしょうか。毎年、冬は来て、年によっては暖かい傾向はあっても、基本的には寒いものですし。

寒さや暑さといったものは、「初詣でコートを着なくてもよかった」とか、なにかべつの体験といっしょでなければ、なかなか留まりづらいものかもしれません。

参考資料
気象庁「地域平均気温経過図」
http://www.data.jma.go.jp/gmd/cpd/db/longfcst/regtemp.html
hana’s 2018年10月28日「2017年12月〜2018年2月 冬の寒さまとめ!平年より低温、西日本は32年ぶりの寒さ!」
https://hanasjoho.com/archives/13635​
気象庁天気相談所作成「東京における日最低気温0℃未満(冬日)の日数」
https://www.jma-net.go.jp/tokyo/sub_index/kiroku/kiroku/data/60.htm
気象庁 2018年12月10日発表「エルニーニョ監視速報(No.315) 」
https://www.data.jma.go.jp/gmd/cpd/elnino/kanshi_joho/kanshi_joho1.html

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