2018.10.09 Tuesday
外食店情報サイトに「方角検索」があれば……
外で食べることが好きな人は、インターネットで「食べログ」などの飲食店情報サイトを利用するのではないでしょうか。
出かけ先、旅行先、出張先などのさほどなじみない地域で、いかにおいしい料理にありつけるかは人によっては大切なことです。また、「食べログ」でよさそうな店を探すということそのものを楽しみとしている人もいることでしょう。
たいていの人は、目的地に近い鉄道の駅を中心に、店を検索するのではないでしょうか。たとえば「東京駅の周辺で食べたい」という人は、「エリアから探す」という項目から入り、「東京都」「東京・日本橋」「丸の内・大手町」「東京駅」と地域を絞りこみます。
さらに「食べログ」では、「東京駅の周辺で何メートルの範囲内までの店か」を「周辺300メートル」「500メートル」「800メートル」「1キロメートル」「3キロメートル」「5キロメートル」「10キロメートル」から選ぶことができます。この駅周辺の範囲を選ぶ機能を利用する人も多いのではないでしょうか。「東京駅のすぐ近くで食事したい」という人は、いちばん狭い「周囲300メートル」を選ぶでしょう。
ただし、駅を中心としたお店の検索を使う人のなかには、「『駅周辺』の検索があるのなら、『駅からの方角』を絞り込んだ検索があっても便利だろうに」と感じる人もいるのではないでしょうか。
東京駅でいえば、大きく駅を挟んで東に八重洲という地域が、西に丸の内という地域が広がっています。駅の八重洲口と丸の内口を行き来できる通路はあるものの、一方からもう一方に行くのに数分ほどかかります。
東京駅と周辺。東(画面右)側が八重洲。西(画面左)側が丸の内
Google Earth Pro
たとえば、八重洲の側に用事があるついでに食事をしようとする人の多くは、駅西側の丸の内のほうまで行くことはせず、駅東側の八重洲で探すのではないでしょうか。
そう考えると、駅の「周辺300メートル」から店を選ぶよりも、駅の「東側周辺300メートル」から店を選ぶほうが、効率的に選べるわけです。
「周辺300メートル」「500メートル」「800メートル」などと選ぶ前に、「駅東周辺」「駅西周辺」や「駅北東周辺」「駅南西周辺」また「方角は問わない」といった選択段階があれば、より目的地にかなった地域から店を選べるようになります。
おそらく「食べログ」内の「エリアから探す」の項目にある「このエリアを地図で見る」という項目が、そうした便利を補う役目となっているのでしょう。しかし、地図の画面から店を探す行為と、店名の一覧されている画面から店を探す行為では勝手の異なるものです。
かつてこうした店の情報を検索するには紙媒体や本当の口コミュニケーションくらいしかありませんでした。そのときからすれば「食べログ」のようなサイトは便利なものです。とはいえ、人は便利さを提供されると、さらに便利な使いかたを求めてしまうものかもしれません。
出かけ先、旅行先、出張先などのさほどなじみない地域で、いかにおいしい料理にありつけるかは人によっては大切なことです。また、「食べログ」でよさそうな店を探すということそのものを楽しみとしている人もいることでしょう。
たいていの人は、目的地に近い鉄道の駅を中心に、店を検索するのではないでしょうか。たとえば「東京駅の周辺で食べたい」という人は、「エリアから探す」という項目から入り、「東京都」「東京・日本橋」「丸の内・大手町」「東京駅」と地域を絞りこみます。
さらに「食べログ」では、「東京駅の周辺で何メートルの範囲内までの店か」を「周辺300メートル」「500メートル」「800メートル」「1キロメートル」「3キロメートル」「5キロメートル」「10キロメートル」から選ぶことができます。この駅周辺の範囲を選ぶ機能を利用する人も多いのではないでしょうか。「東京駅のすぐ近くで食事したい」という人は、いちばん狭い「周囲300メートル」を選ぶでしょう。
ただし、駅を中心としたお店の検索を使う人のなかには、「『駅周辺』の検索があるのなら、『駅からの方角』を絞り込んだ検索があっても便利だろうに」と感じる人もいるのではないでしょうか。
東京駅でいえば、大きく駅を挟んで東に八重洲という地域が、西に丸の内という地域が広がっています。駅の八重洲口と丸の内口を行き来できる通路はあるものの、一方からもう一方に行くのに数分ほどかかります。
東京駅と周辺。東(画面右)側が八重洲。西(画面左)側が丸の内
Google Earth Pro
たとえば、八重洲の側に用事があるついでに食事をしようとする人の多くは、駅西側の丸の内のほうまで行くことはせず、駅東側の八重洲で探すのではないでしょうか。
そう考えると、駅の「周辺300メートル」から店を選ぶよりも、駅の「東側周辺300メートル」から店を選ぶほうが、効率的に選べるわけです。
「周辺300メートル」「500メートル」「800メートル」などと選ぶ前に、「駅東周辺」「駅西周辺」や「駅北東周辺」「駅南西周辺」また「方角は問わない」といった選択段階があれば、より目的地にかなった地域から店を選べるようになります。
おそらく「食べログ」内の「エリアから探す」の項目にある「このエリアを地図で見る」という項目が、そうした便利を補う役目となっているのでしょう。しかし、地図の画面から店を探す行為と、店名の一覧されている画面から店を探す行為では勝手の異なるものです。
かつてこうした店の情報を検索するには紙媒体や本当の口コミュニケーションくらいしかありませんでした。そのときからすれば「食べログ」のようなサイトは便利なものです。とはいえ、人は便利さを提供されると、さらに便利な使いかたを求めてしまうものかもしれません。